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サムライ・バイブ

余暇

中宮会、今回は定子様に連れられて、人生初の垢すりへ。定子様は恐れ多くも午前中だけ休日出勤なさっていたというのに、私は家でピアノなぞ弾いておりました。
まずは定子様お勧めのお店で、参鶏湯ランチをいただきながら歓談。やはり定子様とは考え方や価値観が似ているようだった。なぜ私が彰子で彼女が定子なのか、なんとなくわかった気がした。人格の根幹となるところはたぶんほとんど一緒なのだろうけれど、問題は外見やら雰囲気なのだ。きっと。
それから女性専用スパ、ルビーパレスへ。1時間くらい浴槽でお湯に浸かったり、3種類のサウナに入ったりしながら先ほどのお話の続き。なんというか、禍福はあざなへる縄のごとし、といった感じであった。私はよくよく頭でっかちだと揶揄されるけれども、でもやっぱりある程度の理詰めは重要だぜ。要するに、危険予測シミュレーションですよ。息子が馬から落ちても、そのおかげで徴兵を免れられるかもしれないんだから。路駐してある車の影からは、ボールが飛び出してきて、そのあと子供が飛び出してくる可能性が高いんだから。というわけで、これからも私は、いくら頭でっかちだと嘲笑われようと、9割5分理屈、あとの5分を直観に頼ろう、と決意した。しかし女の子というのは、こうして割り切れないことを悩んで、悩んで悩んで、女としての色気とか憂いを身につけ、セクシーに成長していくのだなぁ、とも思った。えっ、私の成長の機会はいったい……?
1時間の入浴を経て、予約していた垢すり・タイム。垢すりブースは浴場の中に設置されていて、時間が来たら垢すり師のおばちゃんが出てきて番号を読んでくれるのだが、呼んでくれるのだが、……一瞬、垢すりのお客さんが出てきたのかと思った。いや、思っていた。定子さんが「あれ、衝撃的だよね、ふふふ」と言うまで。というのは、垢すり師のおばちゃんの制服は、ブラジャー+パンティだったのである。しかもちょっと、ちょっと、これ以上はここには書きません。き、客商売って何?
という衝撃体験は別にしても、垢すりはとても快適であった。おばちゃんが下着姿であったというのも相俟って(?)、何やら洗車されている車の気分に。取れたのは「垢」というよりもきっと古い角質のようなものなのだろうが、私は消しゴムにでもなったのだろうかと思うほどであった。終わった後、自分の肌を見て驚いた。白い!もちもち!美しい!おばちゃん本当にありがとう!「心が汚れた頃にいつも来るんだー」と定子さんは笑っていたが、これは本当にすっきり。私の心の澱も取れ、きれいに澄み渡った気分でございます。
垢すりの後は新宿に向かって歩きつつ、出店で売られていたホットク(韓国版大判焼きのようなもの)を買ってみた。定子さんはあんこ、私はハチミツをオーダー。これがまたおいしく、楽しく賞味しながら歩いている時、悲劇は起こった。ほぼ煮え立ったハチミツは生地の中になみなみと入っており、しかもそれはシナモンの入った茶色いもので、ホットクも中核に差し掛かった頃、ハチミツが噴出し、私の白いコートの前面一面にかかった。あわててコンビニに入ってトイレを借りて処置をしたために、ほとんど見た目にはわからないほどになったが、それでも少し茶色味が残ってしまったので、クリーニングに出さなければ。でもホットクはおいしかったので、また食べます。懲りずに。
定子さんも私も18時から用事があったのだが、それまで少し時間がありそうだったので、お茶をしながらまたしばし歓談。週末の新宿はとても混んでいてゆっくり会話を楽しめるような状態ではなかったが、行こう行こうと言っていた「中宮旅行」について、少し決めることができたのが収穫であった。角館→田沢湖(泊)→平泉という、夢のようなルートです!