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アダムとイヴはアイルランド語を話していた

勉強

今日も一次史料の雑誌を読んでいたら,以下のような記述があって面食らった。

It was well known to all real Irish scholars that the language which was spoken by Adam and Eve in paradise was Irish.
アダムとイヴが楽園で話していた言葉がアイルランド語であったということは,真のアイルランド人学者たち(注:これが「アイルランド語学者」なのか「アイルランド人学者」なのか,前後の文脈から判別できなかった)皆によくよく知られたことであります。

嘘ついた!ついに嘘ついた!と顔面蒼白になってよくよく見直したら,そのあとに(much laughter)という記述もついていた。つまり,正確にはこうなる。

It was well known to all real Irish scholars that the language which was spoken by Adam and Eve in paradise was Irish (much laughter).
アダムとイヴが楽園で話していた言葉がアイルランド語であったということは,真のアイルランド人学者たち皆によくよく知られたことであります(一同,爆笑)。

どうやら講演でのちょっとした受け狙い発言だったらしいのだが,冗談じゃない,こっちは少しでも使える言説があればと思って血眼になって読んでいるのである。くだらんお遊びはよそでやって!と,怒りに打ち震えた。
ところで私がやっているような言説分析の論文では,「ナラティヴの型」という言葉がよく使われるのだが,これは歴史学での用語なのだろうか。どうも「ナラティヴ」という言葉が日本語としてあまり馴染まないような気がして,できることならあまり使いたくないのだが。しかし私だけがごねて「語りの型」とか言ったがために,そのせいで余計わかりにくくなるのであれば本末転倒だし(横文字を使いたくないからと言って無理やり日本語で表記したために,逆にぱっと見て何を指すのか一瞬ではわからないような論文もよくある)。差支えなければ「レトリック」を使いたいのだが,どうなのだろうか。