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AJC3日目(fruitful day!)

学校

さて,ついに疲れが出た。昨日までは朝からフルスロットルで働けていたのだが,今日は朝死んだ顔で現れて,挨拶以外に誰とも口をきかないという体たらくであった。同僚も受付が始まるまで机に突っ伏していたので,おそらく私だけではなかったのだろうと思うが,しかし2日や3日早起きをして朝から夕方まで働いてすぐバテるというのは,なんとも言えずダメ院生な感じで情けないこと至極である。
今日も受付の後で会場に入り,Rosemary Sweet先生のレクチャーを拝聴。関係ないがRosemary Sweetだなんて何と言う甘美な名前かといつも思う(日本だと「カワイ・ユウカ」とかそんな感じではなかろうか)。ちなみにさっき検索すると,鬼束ちひろの曲で「Sweet Rosemary」なんて曲があるのですね。そしてceltic legendの曲にもあるのですね(ちなみにアイルランド料理ではローズマリーがよく使われる)。
相変わらず会場は寒く空気もよどんでいたが,尚古趣味とかリヴァイヴァリズムとかに関係するお話だったので,この会期中もっとも興味深く拝聴できたレクチャーであった。私の関心とのかねあわせで聴くレクチャーを選んでおり,グローバルヒストリーや帝国史関係,それに文化史を選んだのだが,グローバルヒストリーや帝国史はあまりにwider relevanceのある見識を必要とするお話で,面白いのだがピンとこないこともよくある。特に今回の会期では西洋中心主義を脱することがテーマになっているのか,しきりにChinaやJapanの例も引き合いに出されるなどしていたのだが,肝心のアジアの学生側がどうもピンとこない(学生同士でもそんな話をしていた)。そしてイギリス人の先生方は,別に準備をしているわけではないだろう質疑応答の際でもしっかり日本の例とかを出されるので,まったく恐れ入る(たとえば昨日のMassarella先生のときだったと思うが,江戸時代の対馬の宗氏を仲介とした朝鮮との貿易や,薩摩を仲介とした琉球との貿易なんぞが例に挙げられた質問があって恐れおののいた)。おそらくこれは,従来の日本での歴史教育や研究に,グローバルヒストリーへの視座が希薄でありすぎたことを示すのだろうと思う。西洋中心主義は今や西洋側ではなく,追随するアジア側の見識の問題になりつつあるのだろう。
さて今日はどうも体調がすぐれなかったので午後のレクチャーはお休みしたのだが,drinkの時間は今までにない有意義さであった。まずICU出身の同僚から,那須敬先生を紹介していただく。実はずっと先生のブログをこっそり拝読していたので,受付に先生が現れた時から,うわー本物だ本物だっ,と内心大興奮だったのだ。なぜだか私も(私と面識する前から)この日記を読んでくださっていた方とお会いしたような時,「わっ,本物だ」と言われることが多く(こんなくだらない日記で……),そのたびにいつも,「本物」って何じゃい,と思っていたのだが,その気持ちが今回大変よくわかった。そして自分自身言われると一番困る台詞,「いつもブログ拝読してますっ」を迷わず口にしてしまった。それどころか,「先生のブログから飛んで奥様*1のブログまで拝読してますっ」まで口にし,完璧にストーカーのような存在であった。それでも先生が気さくに話してくださったので,本当によかったが。いずれにせよ,会期中でお話しすることができてもっとも嬉しかったのは,実は那須先生であった。
それから勇気を出してMiles Taylor先生に話しかけてみた。Hoppit先生の時の教訓を生かし,できるだけ語彙を増やしてさらに研究課題に関してはきちんと説明できるようにしていた結果,メールをすればIHRのアイルランド史のプロフェッサーを紹介していただけることと相成った。イェーイ。それからこれはきっと社交辞令であろうが,ロンドンに来たら絶対にIHRに来るようにとも言われた。何よりの収穫である。会期が終わったらさっそくメールをお送りしようと思う。
さて,本会議はこれで終了。明日はジュニア・セッションです。

*1:東大でスペイン語を教えていらしたこともある,那須まどり先生