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このままだと発狂してしまう

余暇

と喚いて(遊んでいるいないの問題ではなく),恐れ多くも「うちの学年」の会長・副会長を呼び出し,「私の行きたいところに有無を言わせず行くのである」ツアーを開催した。
……こう書くとハタ迷惑な話であるが,舞ちゃんと2人,もしくはスペシャルゲストをお呼びしていつも開いている「中宮会」に,ついにぶんちゃん(ここでの位置づけは一条天皇役)を投入してみた。同じ「舞」という名前の2人を区別するために某先輩が言い出したこの方法,私が「中宮彰子っぽい方」で舞ちゃんが「中宮定子っぽい方」という分類なのだが,ぶんちゃんを一条帝にすればあらびっくり,しっくりくる。ぶんちゃん=会長=ミカド,舞ちゃん=副会長=中宮(後,皇后),そして私。若干「華麗なる一族」っぽい気もするがまぁいいとして,中宮会とは別個に「謁見会」「行幸会」とでも命名して定期的に開催しようかと思うほど楽しかった。

私の行きたいところ1:知り合いの日本画家さんの個展

本日のメイン。ご案内をいただき,初めて伺ったときからかねがねファンであることだし,行くことは決めていたのだが,問題は誰と行くか/行かないかである。1人で行くのも,お互いその画家さんを知っている先輩に声をかけさせていただくのもよいだろうが,ここはまぁ,全く関係ない友達を誘ってみようと思い立ったのであった。あまり日本画を見る機会もないだろうし。
今回も期待した以上のすてきな作品ばかりで,私は大変感激した。お2人はいかがだったかしら。私はずぶの素人ながら,中井さんの色づかいがとても好きで,今回も淡いうすぼんやりとした,夢の中のような幻想的な作品から,コントラストははっきりしていつつも憂いを含んだ作品までいろいろとあって,眼福であった。特に心奪われたのは,今回の展示作品に使われたたくさんの赤。赤,なんて一言で表せるものではないほど,たくさんの赤(〜ピンク)があった。赤は私も大好きな色で,その中でもボルドーに近いようなダークな色合いの赤が何より好きなのだが,やっぱりそれって西洋絵画の影響を受けた好みなのかなぁ,とか思った。ちなみにピンクの中で一番好きなのはおそらくコーラルピンクなのだが,こちらは今回の展示の中にもあって,その色合いの妙に惚れ惚れした。
中井さんとも近況報告がてらしばらくお話させていただいたが,ギャラリーの職員さんがとても気さくな方で,絵画について色々と教えてくださったり,ご自分の構想ノートを見せてくださったりして,こんなによくしていただいたにも関わらず,絵の1枚も買わせていただく財力がなくて本当にすみませんという感じであった。

私の行きたいところ2:都路里

決してこちらが本日のメインだったわけではないことを強く申し上げておきます。ただほら,大丸10階に行ってここに行かずに帰るなんて,ええと,ロンドンに行ってビッグベンも見ずに帰るようなもんかなぁ,と……(そういえばビッグベン,見たっけ?)
私は今回,見た目は比較的地味だが抹茶・ほうじ茶・玄米茶のすべてが味わえる「特選茶々パフェ」を頼んでみた(決して茶々様=淀殿の権勢にあやかろうとしたわけではない)。大変おいしかったのだが,欲を言わせていただければゼリーに傾きすぎだった気もしないでもない。もう少しアイスの割合を増やしていただければ,もっと満足度が。

店内では主に私と一条帝が2人で,大変「人聞きの悪い」話ばかりしていた。挫折をすることがおしなべて美徳であるかのように語られるのはおかしい,挫折をすることによって必ず成長するのであればそれは美徳であるだろうが,挫折をしてもそれだけで終わってしまう人間や成長しない人間は五万といるじゃないか,だったら最初から「挫折を避けるべく」努力をした結果挫折をしなかった/してしまったけれども立ち直った人間の方がよほど価値があるのではないか,などなど。たまにあるんですよね,いきなりこういう言いがかりをつけられることが。その代表的な例でも挙げてみると,

  • 「あなたはずっと1番だったんだろうから,できない人の気持ちなんてわからないでしょう」

→「ずっと1番」というのはどのように演繹したのか知りたいし,そもそも「ずっと1番」だったら悪いの?そして「ずっと1番」だったら「できない人の気持ちがわからない」とは論理飛躍もいいところでは?

  • 「悩み/コンプレックスなんてなさそうだよね」

→少なくとも,そんな無神経なことを平気で言うあなたに打ち明けるような悩みもコンプレックスも一切ないですね!

こんなところか。まったくもう。しかし,あーストレス溜まっていたんだなぁ,と思われた。少なくとも私はものすごくすっきりした。具体的に最近何かがあったわけではないが,まぁ長年の,いや長年どころじゃない,ヴィンテージものの澱のようなもんである。
……あっ,でも,思い出した。こんなことを書いていながら,私も同じようなことをまさに昨日口走ってしまった。友人とスタバでお茶をしていて,「あなたは『糠に釘』も『暖簾に腕押し』も未経験だろう」みたいな旨のことを言ってしまったわけである。糠に釘,暖簾に腕押しとはすなわち,思いを寄せる殿方に対するアプローチの際に,という件であるが。彼女はいたって冷静に「いや,高校のときとか,よくやってたよ」と答え,すぐさま私は謝ったが,失礼なことを言ってしまったものだ。同時に,私がどれだけ自分のアプローチの下手さ具合をコンプレックスに感じているか,露呈してしまった。自分がやるにしても人がやるにしても,重ね重ね恥ずかしい発言である。これから気をつけよう。

思いがけず行ったところ1:スカイデッキ

都路里のあとは,六本木に移動してスカイアクアリウムを観賞……するはずが,スカイデッキにまだ入れる時間であることを発見し,それならばと追加料金を払って3人でスカイデッキにのぼる。これがとんでもなくよかった。これを一回見てしまったら,ガラス越しの夜景なんてただの「窓の外」にしか見えなくなる。日本画を見た時も思ったことだが,ガラス1枚隔てるのと隔てないのとでは,光の感じ方が全然違うんだなぁと。
折しも今日は十五夜。あいにく雲は多かったが,その分雲の切れ目から月が見えたときはちょっと感動的で,私1人いちいち騒いでいた。「ちょっと雲がかかっているくらいがいいかもね」とつぶやいた私に,一条帝から非情な一言「あー,そういう知った口きく奴,嫌いなんだよねー」。私たちの友人関係は非常にねじれたものである。

私の行きたいところ3:スカイアクアリウムIII

「都会の中の自然」とかいうコンセプトにかねてから疑問を持っていた私にとって,いわばその対極とも言えるコンセプトを掲げるこの企画はまさにストライクゾーンど真ん中である。どういうことかというと,まず「都会の中の自然」,そりゃ,新宿御苑とか,それこそ本郷キャンパスとか,昔からそこにあり,その中で自然が守られているところには全く何も文句はなく,むしろ私もすばらしい空間だと思うのだが,「都会の中」に今さら「自然」をわざわざ創り出そうという人間の勝手さ。都会都会って,そうしたのはあなた方でしょうよ,その中に何が「自然」だ,と思ってしまうのである。自然が見たければ,山村にでも行けばよろしい。そしてこの企画「スカイアクアリウム」,魚たちを人工的な「自然」に配置しようなどとはつゆ思っていない。ここは人工美と物質文明の世界であるのだから,その中に自然物さえも組み込んでしまうのだという,いわば「開き直り」が感じられるところがとてもよい。もしかしてこんな私はルイ14世的な人間であろうか。
さて御託を並べるのはこのへんにしておいて,スカイアクアリウム。若干,去年より質が落ちた気が?去年がすごすぎただけかもしれないが。水槽に万華鏡を入れてそれを覗くようになっていたり,クラゲにさまざまな色の光線を当てる展示は面白かったが,水槽の配置やデザインに,何だか去年ほどの工夫が感じられなかった。去年はもう,すごかったのだ。ギンギラのLED暖簾が飾られた部屋があったり(そういえばその暖簾で「暖簾に腕押し」ジェスチャーをやったような),屏風の中を金魚が泳いでいたり,巨大な球体水槽「Earth」があったり。それに比べて今回は,目玉(であったのであろうもの)は1つしかなかった。「ジャポン」。

花(それも派手な花ばかり)と段々畑のような金魚鉢の組み合わせ,赤色の世界,蜷川実花ワールドであった。

思いがけず行ったところ2:魚介系居酒屋「魚真」

さて,これで私の行きたいところは全部周ったことになり,2人ともどうもご協力ありがとう,ご飯でも食べて帰ろうか,となったところへ一条帝がご提案くださったのがこちら,「魚真」乃木坂店
これがもう,とんでもなくおいしい上,しかも安くて量がいっぱいという大変うれしいお店。ビール(ミカド)と梅酒ソーダ(定子様)と秋田の日本酒(誰?一杯目からそんなの飲んでるの……)で乾杯し,(思いがけず本日のもう1人のスペシャルゲストと電話でお話することさえできながら)今日1日で話しつくせなかったことを話しまくる。刺身の盛り合わせ,さんまの揚げだし,白子のてんぷら,まぐろ皮ポン酢,クリームチーズ西京漬け,のっけ寿司(これがものすごかった),そしてダメ押しのように頼んだアラ煮(小鉢いっぱい入って,1杯100円!)まで,何から何までおいしかった。ぶんちゃんありがとー。そして「学生である」私は,当然のようにお2人より1000円安い代金しか払わなかったのでした。割り勘ができるようになるのはいつのことか。

まとめ

お2人とも,今日は付き合ってくれて本当にありがとうございました。
発狂もしなくてすんだし,週明けからは気分を入れ替えて論文をがんばります。10日までに草稿第1稿を絶対完成させます!

余談

六本木ということで(?)アン・ルイスの「六本木心中」の話になった。なぜこんな話になるかというと,舞ちゃんが上司にカラオケで歌ってくれと言われるのだが,舞ちゃんは知らないので歌えないということだったからである。そして,私たちの中では昭和歌謡に明るいぶんちゃんですら「知らない」と言うので,私にとっては衝撃的であった。

これを知らずに六本木の地を踏んでいること自体が,私にとっては犯罪です。早く覚えてください。そしてこの動画は初めて見たのだが,あれっ,Lady Gagaはもしかしてアン・ルイスをパクったのだろうか……?
そしてもうひとつ衝撃的だったのが,「『あゝ無情』なら歌うけど」と舞ちゃんが言っていたことである。
舞ちゃん,「あゝ無情」歌うの!?

少なくとも舞ちゃんは,アン・ルイスのスーパービッチな歌詞の世界観とは対極のイメージなのである。それが,まさか,会社のカラオケでは「ねぇ私 素敵でしょ ケバさがいいでしょ」!?マジで!?
そう考えると,定子様のレ・ミゼラブルが聴きたくてどうしようもなくなってきたので,次回の中宮会はカラオケを……ぜひ……