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What a feeling

つれづれ


やっぱり夢をかなえたければ,家庭教師なんかをやって満足しているようではダメなのです。溶接工やらないと。というかそもそも家庭教師のような,お金をいただきながら「先生」と呼ばれて敬われるような仕事は「アルバイト」に入らないし,入ってはいけない。私の中で家庭教師は立派な副業です。
という話ではなくてフラッシュダンス。母が映画館に4度も足を運び,ジャズダンスを習い始めたきっかけとなった映画らしい。私は両親の人生に影響を与えた映画や作品には目を通すことにしていて(だってその人格を受け継いでいるわけだから),したがって『燃えよドラゴン』(父が少林寺を再開するきっかけ)『トップガン』(父のバイブル)は何度も見たし,『嵐が丘』(母の卒論テーマ)も読んだし『風と共に去りぬ』(母も大好きでありながら,「みんなが書くから」という天邪鬼な理由で卒論テーマから漏れた作)ももちろん見たのだが,この中で良いと思ったのは『嵐が丘』『風と共に去りぬ』『トップガン』だけである。『燃えよ〜』はそもそもストーリーあってないようなもんだし。そして今気づいたが,『トップガン』を好む男性と『フラッシュダンス』を好む女性というのは,どちらも我は強いが,まぁ夫婦としてうまくいくのかもなぁと思った。コンセプトは同じだし。恋愛の最初,知り合う段階において,「映画では何がお好きですか」という質問は必須かもしれない。
さて『フラッシュダンス』は何がイマイチだったかと言うと,アレックスが不倫相手ニック(映像の最後で花束を持っている男性)を見切るような見切らないような態度を取りつつ,結局ニックのもとに投降(?)みたいなエンディングがちょっと,だったのだと思う。そもそも,この動画に出ている有名なオーディションも,もとはといえばニックの推薦なしには受けられなかったもので,それを知ったアレックスは激怒して余計なことをしてくれるなとブチ切れておきながら,結局は受かってんじゃん,というのが。その点,エンディングでアホな元彼ワーナー・ハンティントン3世を「30歳までに弁護士を目指すのにバカはお断りだ」と爽快にぶった切る『キューティ・ブロンド』(私の受験の心の支え)はやっぱり良かった。ただしこれらの見解自体,「男に頼っている時点で女は終わりだ」という,行き過ぎフェミニズムみたいな思考に凝り固まっていた高校時代のものなので,今また見ると違うかもしれない。今度帰省したら改めて見ようかしら,フラッシュダンス。
母は結局その後ジャズダンスをやめるのだが,なぜやめたのかと聞くと「あんたが出来たから!」とのことであった。『フラッシュダンス』の公開は83年,私の生誕は86年始め,ということはフルでやっても2年弱がいいところか。生まれてきてすみません……でも,母は幼少時から高校卒業までバレエを続けており,したがって経歴という点では,『フラッシュダンス』の作中における,アレックスの自信喪失につながるエリートダンサーたちの方に近いので,それでアレックスに感情移入したらたぶんアレックスが怒るぜ,と言っておこう。むしろアレックスに感情移入する資格があるのは,バレエを習いたいと延々せがみ続け,断られ続けていた私の方である。まぁ,いいけど。おそらく私の,ひとつの物事に集中することしかできない性質を見抜いてのことだったと思うし(2つ以上のことをやり始めると崩壊する),たったひとつ許された習い事であったピアノは,それなりに満足できる出来だし。
ちなみに本日私は,全然違った意味でWhat a feelingと感じたのですが,まぁ,いい勉強になりました。他人をすぐに信用する癖や,人から持ちかけられた話を必要以上に重大に受け止めて(自分に関わる/関わらないの別なく)抱え込んでしまう癖は,本当にいい加減どうにかしなければいけない。友人から以前に「他人をそこまで買いかぶるもんではないよ」と窘められたことがあるのですが,今日は悲しみのあまり電話をかけた男性(戸籍上)からも,「その価値があるかどうかを判断してから行動しろ(香山リカの批判する勝間和代の言う「費用対効果」ですね)」と言われました。肝に銘じてまいりたいと思います。