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intelligent

余暇

忙しいときに髪が伸びていることを痛感するというのは非常に厄介なもんなのだが,かといってこれから先はもういつ行っても焦ることは明らかで,それも先延ばしにすればするほどいよいよ行けなくなると思ったので,外出ついでに髪を切りに行った。私はだいたい1ヵ月半おきくらいに髪を切っているので,これでもう提出までは心配ない。
私はショートボブなので,もとより髪型にそんなに選択肢はないのだが,一応いつも見本を見て選んではいる。今日もそのようにしたのだが,今回は是が非でも付け加えなければならない注文があった。婚活のプロ的な方が前テレビでおっしゃっていたことによると,美容院では「私をかわいくしてください」と言えば十分であるそうだ。美容師がきちんと考えてくれるからと。ということは,それを雛型として形容詞/形容動詞を替えることは自由であるはずである。というわけで今日選んだ形容詞/形容動詞は,「かわいい」でも「きれい」でもなく,「頭よさそう」であった(ただしそれだけではあまりに酷なオーダーなので,若干具体的にするために「スーツが似合う感じで」と付け足しておいた)。
カットの後は,今日も常連のよしみを濫用し,メイクのレッスンまでしていただいた。引き続き私の「頭よさそう」オーダーに沿ったメイクをお願いしたのだが,こちらはそれなりのメイクパターンがあるようだ。というのも,メイクパターンというのは3通り考えるそうで,その「3通り」とは,キュート,エレガント,そしてインテリジェントなのだとか。おお,じゃあもちろんそのインテリメイク(?)をお願いしますと申し上げた。どうもいろいろとコツがあるようで,ひとつひとつ伝授していただいた。もったいないので教えません。と,こんなことを言っていたら『蜘蛛の糸』方式になってしまうだろうか。余談だがあの話,読んだのは幼少の時だったが,3日間くらい苦悩した覚えがある。あの話では要するに,せっかく助けようとしたカンダタが「小さい」人間だったのにげんなりしたお釈迦様が蜘蛛の糸を切ってしまったという話で,とかくカンダタ(ひいては人間)の小ささが強調されていた気がするが,だってカンダタにしてみれば,いちかばちか地獄から出られるチャンスである。しかも蜘蛛の糸で。なのに後ろから人が付いてきていて,頼みの綱が,いや頼みの糸が今にも切れそうな時に,誰が平静でいられますか。いられんでしょう。しかし仏法の教えによれば,他人を蹴落とさざるを得ない状況においてなお,他人を思いやらなければならないらしい。そんな聖人君子でいられるもんかと思いながら,しかしついつい気にしてしまったりします。
というわけで私は今,美容師さんのプロデュースにより,希代の美女,ならぬ希代の才女の外見であるようです。髪型からメイクからあふれ出る知性とウィット。自慢ではないが私は昔から,見てくれや印象が「頭よさそう」だと言われることは多い。さーて,後は中身の問題だ(あらっ)。バカに見えてバカはもちろんとして,頭よく見えてその実バカというのはもはや救いようがない。
今日はハロウィンです。写真はこの間,ベーグル屋で買った「パープルゴーストベーグル」です。中身は3色のチョコチップでした。