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余命1ヶ月の花嫁

映画

余命1ヶ月の花嫁 スタンダード・エディション [DVD]

余命1ヶ月の花嫁 スタンダード・エディション [DVD]

レイチェルの結婚』にするかこっちにするか悩んだ挙げ句,こっちを選んで昨夜鑑賞(『レイチェル〜』は東京で落ち着いたら見ます)。
映画というよりは,何というか豪華キャストでお送りする壮大な再現ドラマといった趣であった。いやね,「けっ,しょーもね」みたいな感じで,ワンカップ大関とかひっかけながら,やさぐれて見たわけではないのですよ,決して。むしろ,こんな風な形にすることで本来の感動が薄れているんじゃないかと思った次第。このお話は,ドキュメンタリーで十分感動的であるはずで,だったら映画なんかにしなくてもよかったじゃん,と。完全にノンフィクションにすることもできず,フィクションにすることもできず,なにやら中途半端であった。やっぱり長島千恵さんは長島千恵さんご本人だからこそ訴える力を持つのであって,榮倉奈々は可愛いけれども,迫真の演技だったけれども,でもやっぱり,あくまでも榮倉奈々である。赤須太郎さんも然り。瑛太かっこいいですが。千恵さんの死後,太郎さんがテレビ局からビデオレターを受け取るというラストも,なんかありきたりで,陳腐な再現ドラマ然としていた。「たぶんここで泣くんだろうなぁ」と思いながら見る,というよくあるパターンに陥る。
でも,いざ自分がこんな風に不治の病に冒された時,こんな風に優しい恋人がそばにいてくれたら,それはもう本当に嬉しいだろうと思うのです。不治の病に冒されなくてもそうだけど。自分が死ぬ時,誰が看取ってくれるか,誰が悲しんでくれるか,そして誰の記憶に残るのか,って結構重要な問題である。おそらくは誰と結婚するか,とかよりも重要な問題である。1人でも多い方がいいだろうが,かといって多ければいいわけでもない。これってたぶん,最愛の人は誰かという問いにつながっていくのだと思われるのです。で,おそらくほとんどの人にいるであろう友人も家族も最愛の人だろうけど,できるならば親愛の情のヴァリエーションは多ければ多いほどいいよね,だったら友情や家族愛に加えて恋愛っていうのもあるといいよね,そういう意味で恋人の存在っていうのはやっぱり大きいよね,と思うわけです。一番濃密な時間を過ごす相手だろうし。私が普段,1人の時間が楽しいと豪語しつつ,かといって「彼氏なんかいらない」と言い切ることもできないというのは,こういうところに起因するわけです。
あと,やっぱり婦人科の検診は早いうちに受けておこうと思った。私は生まれてこのかた,女に生まれなければよかったなどと思ったことは一度もないのだが,それでもやっぱり,女性特有の癌(乳癌は女性特有ではないけれど)なんかにかかってしまったら,おそらくは女に生まれたことを悔やむであろうと思うので。若いうちは進行も早いから怖いですしね。そもそも,この映画のコンセプトは「長島千恵さんの遺志を伝える」ということで,そして「長島千恵さんの遺志」とはすなわち乳癌の早期発見の大切さを世に知らしめるということである。だとしたら私はばっちり知らしめられ,検診に赴こうと決意したわけなので,最初に述べた通り映画化という形態に疑問が残ろうが何だろうが,この映画は大成功であると言えるわけです。というわけなので,東京に戻ったら誰か一緒に行きませんか,マンモグラフィ