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フリート街の悪魔の本屋

学校

センター前の最後の家庭教師に赴いた後,学校に行ってセミナーを受講。18世紀イギリスはフリート街の出版業について。フリート街,と聞いて私が思い出すのはもちろんスウィーニー・トッドなのだが(映画見てないけど),新聞社が立ち並ぶ街であったようです。へーぇ。「フリート街(Fleet Street)」で「イギリスの出版界・言論界」を表すこともできるのだとか。また「フリート街の人間(Fleet Streeter)」で「記者」を表すこともできるのだとか。知らなかった!……のは,おそらく私だけだろうけれど。
初来日のJames Raven先生は,指導教官の先生による思い出の写真を用いた紹介に「またまたぁ」と笑いながら相の手を入れていたりして,Professorなのに親しみやすく,とても大らかな方なのだなぁという印象を受けたのだが,その研究は緻密そのもので,当時のフリート街を住居表上に再現するということをなさっていた。ここに誰が住んでいていつ引っ越してどうなって,などという研究は,本当に好きでないとできそうもない。座った状態のままただただペーパーを読みあげるのではなく,せかせかと立ちあがって,「ここが本屋の入り口だとしたら店はここまでくらいの大きさ,1階で印刷したものは2階に持って行って……」などと大きな体全体を使って身振り手振りも大きくお話をなさるのも,先生の熱意を伝えるものであった。
また同時に,ロンドン史の記述がとても充実しているということに改めて感服した。アイルランドに関して言えば,ダブリン史はまだまだなのだとか。どう「まだまだ」なのかは全く見当もつかないが,都市史には実は興味を持っていて,あわよくば私,自分の研究に絡めてやっちゃおうかしらと思わなくもない。