読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Hy-Brasil

学校

2限のアイルランド文学ゼミ,今日は私が発表。解釈もできない訳もできない,で落ち込むことが多いのだが,なんとかがんばっている。今日も私が報告して論点を投げかけるというより,私が読んできてわからなかったところに皆さんが答えてくださるというような形になったのだが,まぁ自分では気づけなかったところに気づくことができるということこそ,複数人でひとつの作品を読むことの醍醐味であると考えてよしとすることに(いいのだろうか?)。ところで皆様,「ハイブラジル」ってご存知でしょうか。リーダーズ英和辞典にはこうあります。

Hy-Brasil, Hi-Brasil
n. (アイル伝説)ハイブラジル(大西洋にあると考えられた楽園の島;大王Breasalのすみかとされ,Breasal's Islandとも呼ばれる;7年に1度姿を見せるといわれ,その島を見た者は必ず死ぬと伝えられた;新大陸発見前の古地図にも実在の地名として記されており,南米ブラジルの名は,この島の名にちなむ)。

私が発表した箇所の中で,主人公の農夫がブラジルのことを空想する場面があるのだが,なぜいきなりブラジルなのかというと,要するにこれらしい。しかしブラジルの名がアイルランド伝説にちなむ,だなんて。何とはなしに誇らしく思われます。
さて,今日はセンター試験の前日なので,午後の授業は休みであったらしい。ということで,先生とゼミの皆様とご一緒に,土屋アンナの叔父さんであるらしい店主のおじさんが1人で切り盛りしている駒場の「卯(うさぎ)」というお店にお昼をいただきに。私以外はロンドン居住経験のある方ばかりだったので,たまにロンドンの,それも非常に詳しい(「どのへんですか?」のレベルにまでいたる)トークが繰り広げられていた。さらにたまに,ダブリントークも差し挟まれていた。私はと言うと,ロンドンであれダブリンであれ,外国の都市の地理が基礎教養であるような世界に大学4年まで身を置いてこなかったので,改めてこの大学はすごいところなんだなぁ,と他人事のように考えていた。そろそろダブリンにも行きませんとねぇ。
夕方からは本郷で,昨日に引き続き,同じ先生がなさるセミナー(主催は違うが)。昨日は出版業のお話だったが今日は国営のくじ(lottery)のお話で,そのお話自体にも非常にインパクトがあったのだが,私はむしろ先生が日本における富くじの廃止(1842年)に言及されたのに驚いた。外国の人が箸を器用に使っただけで目を丸くして驚くようなことはしたくないが,それでも日本のことまで考えることができるスコープの広さには感嘆させられてしまう。日本人は日本史を考えるときに外国の動きまで考えるだろうか。考える人は決して多くないんじゃないだろうか。
セミナーのあとは,カポ・ペリカーノで懇親会。全く懇親会そのものとは関わりないのだが,ある後輩がある先輩に「隣に座りませんか」と声をかけていて,見事な一本釣りであることよ,とこれまた感嘆した。今後合コンに行くことがあったら,さらにロック・オンすべき方を見つけたら,ぜひとも使いたいと思います。単刀直入に「隣に座りませんか」。