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キャッツ・舞

つれづれ

来週5日間,経済学部の先生が開講してくださる「英文手書き文書講習会」というのに参加します。近世・近代の英語の手書き文書(manuscripts)を読む練習をするというもので,要するに歴史研究で絶対避けて通れない史料購読の演習です。幸いにして私は修論では活字しか読まなかったが(なんか申し訳ない気がして1通手紙も読んでみたけど),これから博士に上がり,いざPh. D. thesisを書く時,さぁ困った手書き文書が読めないぞ,ではあまりに悲しすぎる。英語(活字)以外に史料として用いるもので,アイルランド語(活字)か英語(手書き)か,どちらが多いかと考えたら,実際の話が半々くらいになるのではないかという気がするのよね。で,アイルランド語修士1年生から細々と勉強しているけれど,手書き文書だと英語も読めない,では絶対に困るだろう。直近で使う予定はないのだが,それでも機会を逃さずやっておこうということで,参加することにしたのでした。なんでも,「数年に1回しか開かれない」まるで彗星のような講習会だとのことだし,紹介してくださった先輩によれば「日本でもイギリスでも史料購読を手ほどきしてもらえる機会はほとんどない」とのことだし。それにやっぱり,マニュスクリプト読んでこそ歴史学って感じがする(形から入る悪癖が)。みなさん,羨ましいでしょう。
さて,先日その担当の先生から「教材が出来たので,研究室まで取りに来るように」とのメールをいただいた。最近ようやく,明日くらいに取りに行けそうだということがわかったのでメールをお送りしたのだが,それからずっと考えていることがある。以下,私のメールより。

明日の13時45分〜15時の間に,研究室に教材をいただきに参ります
どうぞよろしくお願いいたします。

「いただきに参ります」って,これではまるで,紳士的な怪盗か何かからの挑戦状である。しかも「13時45分〜15時の間」なんて,日時指定もしてあるところが,ますますそれっぽい。警察の監視の目が光る中,その研究室の院生に変装した私は(つまり変装していない)悠々と教材を盗み出すのである……そんな妄想をしている場合ではなくて,「いただきに参ります」,何か敬語としておかしかったのだろうか?どうもしっくりこないのだが。「参ります」は「伺います」に代替可能であるが,「いただきにうかがいます」という語感がどうしても騒々しくてやめた。
ともあれ,最近,日本語ポリス一条帝に「そんな『ら抜き言葉』使ってたっけ?」などと,さりげなく日本語の乱れを指摘されたこともあり,いつにも増して自らの日本語に自信が持てないのである。もし私の言葉がおかしければ,ご指摘いただけると幸いに存じます。
ちなみに,話は冒頭の講習会のことに戻りますが,おそらく洞察力のある方は既にお気づきでしょう。アイルランド語(活字)か英語(手書き)とあるが,「アイルランド語(手書き)」はないのか?と。もちろんあります。しかしこちらの講習会は,まずありますまい。