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アイメイクとリムーバーと劣性ホモ

余暇

私自身は向上心のある人間なのだが,私のまつ毛はというと,何もつけていない状態では思いっきり下を向いている。意外にも長さはあるのだが。まつ毛というのは目に異物が入らないためのものなので,その本来の役割を考えればこちらの方がよいのだろうが,くるんとカールしたまつ毛が美しいという一般認識の中で,私だけが抗っているわけにはいかない。長いものには巻かれる,まつ毛も巻かれる,ということで毎朝がんばって上に巻き上げているわけです。しかもこのまつ毛,そんじょそこらのマスカラによって巻き上げられるほど柔なまつ毛では決してない。いわゆるギャルメイクに使うような,もう節操がないほど上を向くやつでないと,ちょっとやそっとの圧力では上がってくれないのです。ビューラーで持ち上げて,いざマスカラをつけると,マスカラの重みであれよあれよと下がってくる始末。決して付け過ぎているわけではありません。まったく,堅固な意志を持つまつ毛である。で,そうしたまつ毛をも持ち上げてキープする威力のあるマスカラとなると,上記のような「節操がないほど上を向くやつ」に限られてくるのだが,こういう種類のマスカラは得てして落ちが悪い。そんじょそこらのメイク落としで洗顔したくらいでは,水ですすいで鏡を見ると,まだまつ毛が躍り上がっている。その結果,肌に悪いのになぁと思いながらごしごしこするか,メイク落としを2度使うことになるのである。
でもまぁ,今まではなんとかそれで持ちこたえてきたのだが,さすがにもうそろそろお肌のことも考えなければならない。そう思ってこの前,メイク落としの前にメイク落としなんて面倒臭いこと誰がやるか!と以前は毛嫌いしていた「アイメイクアップリムーバー」なるものを初めて買ってみたのである。どれがいいとか全くわからないので,とりあえず安いし,ロングセラー商品らしいし,ソフティモを選んでみた。

ソフティモ スーパーポイントメイクアップリムーバーN 230ml

ソフティモ スーパーポイントメイクアップリムーバーN 230ml

これですが。そして帰って,もちろんすぐ使ってみたのである。あら,今まで嫌がっていたけれど,なんかこのひと手間がすごく女らしい気分だわ。ふふふん。
……そして翌朝鏡を見たら,ものの見事にかぶれていました。そうだった,私は肌が弱いのを忘れていた。げんなりしながら処置をし(もう手慣れたものである),そして思ったのだが,まつ毛が下がっている人間には基本的人権も与えられないのだろうか?マスカラも当たりはずれがあり,ようやく「当たり」のマスカラを見出したと思えば,今度はそれが落ちにくくて困り,いざポイントメイクリムーバーを使ってみたら,今度はかぶれる。じゃあ一体私はどうすればいいんでしょうか?まつ毛パーマか?でもまつ毛パーマ,落ちてきた時が美しくないのであまりかけたくない。まつ毛も傷むし。
思えば世の中にアイプチなるものが現れ,そしてそれを嬉々として用いる一重まぶたの女たちを見た時,私は大いに憤ったものである。一重まぶたは確かにパッチリとはしていないかもしれないが,「切れ長」というクールな魅力もあるのである。その魅力を卑下し,安易にわかりやすい魅力*1に迎合するなんて。これではまるで二重まぶた全体主義である。それなら私は,一重まぶたレジスタンスを展開してやると固く決意したものであるが,今や(私自身はアイプチ使わないにせよ)その不退転の決意もどこかへ行ってしまった。一重まぶたや下向きのまつ毛は,もう駆逐されてゆく運命なのかもしれない。だったらもう政府主導で優生学の研究チームでも作って,絶対に二重で上を向いたまつ毛の人間しか生まれないようにしてくださいよ。私の両親はどちらも二重まぶたなので,おそらく私は劣性ホモというやつである。まぁそれはそれで希少ですけどね。もう人間国宝にでもしていただきたい。
全く関係ないのに最後まで読んでくださった男性の皆様,本当にありがとうございました。今回も特にお礼は用意してございません,すみません。

*1:この「わかりやすい魅力」とは,どう考えても少女漫画の罪である。だったらみんな整形でもして,顔の半分を目にしてしまえ!