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Applause, applause

学校

まるまる4週間かけて取り組んだPatrick Kavanaghの'The Great Hunger'を,ついに今日読了した。今日読んだところ(XIII〜XIV)はもうなんかすごくて,特に最初の2つのスタンザなど,落涙せんばかりに共感した。まぁこの日記で前から言っていることですが,都会の人間がのんきに言う「田舎っていいよね」を聞いて喜ぶ田舎の人間はいないということです。あなた方は自然の豊かさや何やかやと引き換えに便利さやら可動性やら刺激を手に入れているのだから,「自然がない」なんて嘆くなよと。ああ,なんか「リヴァイヴァル」とか夢みたいなことを言っている方々に対する冷ややかな目線って,次元が違うけれどすごくわかる気がする。Kavanaghという詩人がとっても好きになりました。最初,リヴァイヴァル路線の詩人にゴマをするような作品で文壇に登場したという野心的な経歴もすごく好き。そしてこういう考え方の人間というのはやっぱり屈折していて敵も多いので,生涯赤貧生活が続いたようです。示談金目的だったか何だったかで,言いがかりみたいな訴訟を起こして敗訴したりもしています。あはは。あれ,ということは,これだけ共感しまくっている私も。えっ。
まぁ私自身の将来はどうなろうと,英語で読んでこれほど深く心を動かされる作品に出会えたということは,とても幸せなことだと思います。本なんていつでも読めるとか,勉強なんてやろうと思えばいつでもできるとか,人は軽々しく言うけれども,少なくとも私はそんなこと大嘘だと思う。機を逃さずやっておかなければいけないことなんて山ほどありますよ,ねぇ。今回のだって,このゼミに出ていなければ絶対に読んでいなかっただろう。私にとって,そういう運命的な出会いの瞬間というのは,勉強をしていて一番幸せを感じる時です。そういえばアイルランド史をやろうと思ったのも,そんな感じだったなぁ。

Collected Poems (Penguin Modern Classics Poetry)

Collected Poems (Penguin Modern Classics Poetry)

もう詩集も買っちゃおうかしら。ペンギンだし安いし。
私は歴史が専門だが,「文学もかじっておいてよかったー,危なー」と思う時がよくある。例えば今回のがそう。歴史ではゲーリック・リヴァイヴァルは大々的に扱われるが,文学上でのカウンター・リヴァイヴァル(反リヴァイヴァル)の動きなんて,よほど視野の広い研究書にしか載ってないんじゃないか。でもこういうのに目を向けておくことが,安易な目的史観に陥るのを防ぐ一番の方法なんじゃないかな。
夜,家庭教師からの帰り道でメールをチェックしたら,お世話になっている先生からメールをいただいていた。修論を読んでくださったとのことだったのだが,序論について,身に余るおほめのお言葉をいただきました。どれほど身に余ったかと言うと,家までの約200m,ウェストサイドストーリーの振り付けで帰りたくなったほどであった(しかし私はあんなに足が上がらないので,実現は成らず)。もちろんおほめの言葉だけで終わるはずはなく,鋭いご指摘もいくつもいただいていたのだが,調子のいい私はそんなことここには書かないのである。