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香港・マカオ旅行2日目

余暇

晴れている日を狙ってマカオへ行こう,と話していた。昨日の予報では晴れだったから今日をマカオに選んだのだが,起きてみると見事にくもり。さてさて。

フェリーでマカオへ

マカオに行く時はさぞかし超早起きなんだろうと思っていたが,フェリーは所要時間1時間とのことなので,7時起き,8時にホテルを出て9時のフェリー,くらいのつもりでターミナルへ。9:30のフェリーに乗っていざ出発。
フェリーに乗った時こそはしゃいでいたが,そのあとすぐに酔い,2人して心頭を滅却してなんとか1時間持ちこたえた。私は別に乗り物に乗れば必ず酔うような人間ではなく,フェリーで酔ったことは今までないのだが,今回のフェリーはスピードが速かったのもあってか,微妙な小山が続く感じが胃に来る。
ターミナルでは入国(?)審査を待つ列に並ぶのだが,ここがまぁ暗くて,しかも人がごった返していていちいち声がやかましく,酔った後の人間にはものすごく辛かった。しかもやっぱりたいていの人はモラルが欠如していて,隙あらば列を抜かそうとするは,もう散々なのである。こんなことを言うと非常に不謹慎かもしれないが,欧米の列強がアジアを見て「早急にキリスト教と教育をもたらさねばならん」という感情を抱くのがよくわかった気がした。植民地主義は最初から悪意を持って現れるのではなく,最初はこういう押しつけがましい大きなお世話であることが非常に多いのじゃなかろうか(だから後世から見てミッションの役割が大きいんじゃなかろうか)。こうして思いがけず,「コロニアリズムを体感」という目標までも達成されることになった。

マカオ散策


マカオ中心部,セナド広場にタクシーで到着。さすが元ポルトガル領,色使いが素敵。タイルも素敵。ポルトガルにも行きたくなった。
  
お昼にはポルトガル料理を食べようということになっていたのだが,お目当てのポルトガル料理屋さんまで周辺を観光しながらぶらぶら向かうことに。坂がちでコンパクトな街で,同時に路地はとってもノスタルジックで,風情があった。路地の写真など撮りつつ,セナド広場のすぐそばの聖ドミニコ教会を覗いてみる。
      
ああカトリック……!基本的に私は偶像崇拝大好き人間なので,宗教改革の時代だったらほぼ間違いなくカトリックになびいていた気がします。だってこの有難さですよ。聖書の教えこそが大切だというのはそりゃ,よくわかるのだが。感激のあまり,写真を撮りまくる。

マカオ・ポルトガル料理「プラタオ」


そしてお待ちかねのポルトガル料理屋さんへ。今回行ったのは,上に載せた路地をもう少し入ったところにあるレストラン「プラタオ」。るるぶにも載っていたので有名なところなのだろうが,奥まったところにあり,とても雰囲気がよいお店。日本でやったらさぞかし受けるだろう。私たちは名物ダックライスと,ポルトガル風ポークチョップを注文。これがもう,また,いちいちおいしかった。どちらも決してポルトガル本国の味ではないであろうと思わせる,マカオ風の味付けもミックスされたような不思議な味。ダックライスは醤油風味の鴨肉入り炊き込みご飯みたいなもので,日本人にはとてもなじみのある味(それでいて少しエキゾチック)。ポークチョップはカレー味のような違うような,これまた不思議なソースがかかっていた。特にダックライスはぜひとも再現したいと思い,「クックパッドに絶対あるよね」「マカオマニアみたいな人が絶対載せてるよね」と話していたのだが,さっき見たら,ない!!
……ということでどなたか,ダックライスの作り方がおわかりの方は教えてください。でないと私は,舌の記憶のみで再現するという天才シェフまたは敏腕主婦みたいなことをしなければなりません。鴨肉は高いから,鶏ムネ肉で再現できるんじゃなかろうか。

モンテの砦


さて,おいしいポルトガル料理でお腹がいっぱいになった後は,いよいよモンテの砦と聖ポール天主堂跡を目指します。モンテの砦は丘の上にあるので,この傾斜がものすごい坂を一気に登ります。傾斜何度……?車を見るたびに冷や冷やした。
 
適度に足が棒になったところで,モンテの砦に到着。モンテの砦は文字通り「最後の砦」といった趣で,もう市街地は敵に占領されており,自分たちがようやく丘の上まで逃げてきて大砲をセッティングして立て籠る感じだった。マカオインフォにも,「1622年6月24日にオランダ軍に攻められた際は,背水の陣を挑み見事撃退した歴史的な砦」との記載がある。ちなみに大砲を使ったのはこの時1回だけなのだとか。設備投資が……と言いたくなるところだが,大砲は使わないに越したことはないだろう。とはいえ使わないともったいないと思い,正面にそびえ立つ,シンボリックかつ相当悪趣味なカジノ兼ホテル「グランド・リスボア」を大砲で狙う私。

モンテの砦から見たグランド・リスボア。なんでこんな形にしちゃったんだ的な形(蓮の花を模しているらしい)かつ,金ぴか。カジノってもっとハイソなイメージだったのだが,マカオのそれはパチンコ屋の趣である。これも一種の成金文化であろうか。「金の茶室」的な。

聖ポール天主堂跡

  
モンテの砦をひとしきり楽しんだ後は,有名な聖ポール天主堂跡へ。火災でファサードだけが残るって,どういうこと?
しかしながら,これも対抗宗教改革の趣を感じられるもので,正面から見上げた時の荘厳さなど,これで全部が残っていたらまるでノートルダムだなと思われるほどだった。ファサードだけが残っているというのも,清岡卓行が「ミロのヴィーナス」で述べたような,欠落あってこそ想像力が飛翔するという感性が刺激される。
ファサードの裏にはがらんとした跡地だけが広がり,地下には納骨堂があった。殉教者のお骨を納めているとのことで,さすがに私もここでカメラは持ち出さなかったのだが,キリスト教圏であろう欧米の方々が何の感慨も持たず骨を接写していた。フラッシュまで焚いて。

マカオで見つけたアイルランド


聖ポール天主堂跡から(途中でエッグタルトを1つ食べて)再びセナド広場の方に戻って来た時,ゆみこちゃんが「アイルランドって書いてあるよ」と言うので見上げてみると……あらっ!!アイルランド!!
 
アイルランドポテト」って何!?と思ってメニューを見てみると,どうもフライドポテトに様々なソースをかけて食べるものであるらしい。アイルランドでこのような食べ方をしているわけでは決してないと思います。しかし「アイルランドポテト」って。「日本米」みたいなもんである。看板には'Ireland's proverb say: There are two things in the world that can't be joked: 1. marriage 2. potato'との引用が(原文ママ)。思わず記念撮影してしまった。

スイーツその4:エッグタルト

マカオと言えばカジノ。ではそろそろカジノへ向かいますか,ということでそびえ立つグランド・リスボアに向かって歩き始めた。
 
途中,るるぶがものすごく推しているエッグタルトの名店「カフェ・エ・ナタ」に立ち寄って,本日2つめのエッグタルトを賞味。ちなみにスイーツが「その2」から「その4」に飛んでいるが,これは聖ポール天主堂跡でエッグタルトを既にひとつ食べているため。こちらのカフェもまた路地裏にあり,カフェというよりはイートインスペースつきの売店みたいで,いい味出していました。そのくせ,正面から撮影するとなんだかお洒落なカフェに見えるから不思議。

カジノ

 
どーん!カジノー!この悪趣味さ,この派手さ。なかなか真似はできません。
賭けはしないがとりあえず見学しようと入ってみると,人々の服装がカジュアルだったためか,ほとんどゲームセンター(ジョイポリスみたいな)に見えた。カジノなんて,お台場に期間限定でオープンしたカジノもどきを見たことがあるくらいだったので,どこを見ても珍しく,終始口が半開きだった。
ちなみに私が以前見た番組によると,マカオではカジノが重要な雇用の場を提供している一方,カジノによって経済のバランスが崩れたり,ギャンブル依存症の人を多く生み出したりといった負の側面もあるのだとか(と,池上彰が言っていた)。例えば先ほども挙げた「マカオインフォ」の「カジノ攻略法」によれば,

マカオのカジノでの必勝法とは,すなわち,長丁場をしないこと,これに尽きます。
勝っているときに席を立てば100%負けません。
しかし,勝っているときにやめられないのが人間の悪いところで,はじめ勝っていても勝負を続けると次第に負けが込んできて,最終的には退場せざるを得なくなります。
勝ちには限りがありませんが,自分の軍資金には限りがあることを自覚してください。
もっと言うならば,カジノでギャンブルをしないのが金銭の損得から見れば一番賢い選択です。
確率的に考えて,ディーラーが儲かるようにできているのですから当然ですね。

とのこと。「もっと言うならば,カジノでギャンブルをしないのが金銭の損得から見れば一番賢い選択です」って,カジノを主要産業としている地域の観光情報局が堂々とHPに掲げる文言とは思えない。面白すぎる。
しばらくカジノを見た後は,いよいよ九龍半島に帰るべく,フェリー乗り場を目指す。途中わけのわからない「フィッシャーマンズワーフ」にも立ち寄りつつ,18時のフェリーで帰還。帰りは酔うのを避けてとにかく寝たのもあったが,揺れも行きほどには激しくなかった。

シンフォニー・オブ・ライツ

  
18時のフェリーで帰ってきたのは,これを見るためでした。ギネス記録のある光のショー,シンフォニー・オブ・ライツ。音楽に合わせてビルがピカピカしたり,光線を走らせたりして,まったくすごいショーであった。これを毎日やるってすごいなぁ。今日は昨日にも増して周辺がデートスポットと化しており,いよいよ羨ましくなった私は「今年中に彼氏を作ってここに来る!」と宣言してしまった(2010年,香港条約)。さぁ大変。

香港で見つけたアイルランド(と,日本)

 
アイリッシュパブ発見。うれしくなってまた撮影。近くのビルに大戸屋が入っていたのだが,こちらは妙に割高で,しかも日本にないメニューばかりであった。定食屋というよりは日本料理屋として展開しているらしい。

今日のごはん&スイーツその5(杏花楼)

 
今日は地元のファミレスのようなところでごはんを食べてみた。油断して辛そうな麺(写真向かって右側)を頼んでみたら,これがもう,涙が出る辛さであった。辛いもの好きの私でもさすがにきつくて,ゆっくりゆっくり食べてようやく食べられた。
そのあとは買い物をしつつ,麻痺した舌を癒やしにスイーツチェーン店「杏花楼」へ。私が頼んだのはもちろん,写真向かって右の亀ゼリーです。ゆみこちゃんはおしるこみたいなものだし,なんだか私たちはスイーツを食べまくっている割に,見た目がストイックである。
半日マカオで遊んで夜はまたしても香港で食べ歩いて,2日目もバタバタと終了。明日は香港島へ!