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香港・マカオ旅行3日目

余暇

この日は半日尖沙咀をぶらぶらした後,対岸の香港島へ。

太極拳

朝7時半にホテルを出て,ミュージアム・オブ・アート裏で毎週月・火・水・金曜日の8時から行われている*1無料太極拳教室へ。この教室はるるぶにも載っている有名なもので,春休みに同じく香港・マカオを訪れたというまほこさんにるるぶを借りる時教えていただいたもの。吴偉民(英語名ウィリアム)先生とパンドラ先生(香港のおばちゃん)によって開講されています。おすすめです。私たちが着いたころには他にアメリカ人女性が1人いるだけだったのだが,開始時刻が近くなるとフランスのティーンエイジャーたちが引率の先生に連れられてわらわらとやってきた。引率の先生はフランスのパブリックスクール(要するに,リセ?)だと説明していた。しかしティーンエイジャーたち,どいつもこいつもものすごくハイレベルな顔立ちだった……ギャスパー・ウリエルやらエマ・ワトソン(フランス人ではないですが)みたいなのばっかりだった。
教室はウィリアム先生による太極拳紹介に始まり,さっそく基本的な型をひととおりレッスン。結論から言うと,太極拳がこんなにキツいとは思わなかった……!本当に失礼な話で恐縮なのだが,太極拳っていうのはもっとこう,おっちゃんやおばちゃんが気軽に楽しむ,生涯学習ならぬ生涯体操的な,楽しんで長く続けましょうというノリのものかと思っていた。中腰+ゆっくりな動きの連続で,インナーマッスルにプルプル来た。
型が終わった後は,もう一度先生による太極拳についてのレクチャーがあり,「型をつなげるとこうなる」ということで,パンドラ先生がお手本の演技(とても優雅な動きでした)。そのあとはもちろん私たちがやるのだが,「舞」とかいう名前の割にダンスがからきし苦手な私はなかなかついていけず,見よう見まねでやった気になった。フランスのギャルソンたちはついにここへ来てブルース・リーの真似を始めた。いつか絶対やると思った。その後はもう少しスピードアップした後,先生2人による演武を見学して終了。あー,疲れた。

ウィリアム先生と記念撮影。この旅行の写真の中で最も気に入っている1枚です。先生小柄でかわいい。例えば私と先生の左腕を比較してご覧になると,私の左腕には変に力がかかっていて,いかにも素人な感じが伝わるかと思います。

飲茶!

太極拳の後はホテルにいったん戻って涼んだり着替えたりしたのち,朝ごはんに飲茶を食べよう!ということで,るるぶに載っている飲茶のお店を目指す。ファッションビル(?),ワン・ペキンの中にあるはずの飲茶屋さんなのだが,着いてみるとショップガイドに載っていない。あれ,あれ,と言っている私たちを見て,エレベーターホールのお姉さんが声をかけてくれたので,このお店に行きたいと言ってみると,もう閉店したとのこと。えええー。うそー,じゃあどうする?とまごまごしていると,お姉さんがお店を教えてくれた!ありがとうお姉さん!ということで急遽,お姉さんおすすめの,新港中心(シルバー・コード)というファッションビルの3階(日本の数え方で4階)にある,「稻香」というお店へ。
 
いちいち私が写っていて申し訳ありませんが,とにかくこのお店,びっくりするくらいよかった!観光客はあまり(というか,全然?)いなくて,地元の人でにぎわっている様子だった。左側の写真で持っているエビ餃子に始まり(この旅行でとてもライスペーパーと仲良くなりました),大根もちやらお粥やら,2人で点心を10皿(って回転寿司みたいな数え方だが)くらい注文しておいしくいただきました。なのに会計はひとり800円弱くらいで,もはやこの国はどうかしているのではないかとすら思った。店には1人で来ている出勤前のサラリーマンみたいな人も多くいて,こっちの人はごくごく自然に朝飲茶をたしなむんだなぁと思った。日本は世界的に見ても食文化のレベルが高いというが,朝ごはんに関してはまだまだ発展途上なのかもしれない。食に重きを置く文化というのは本当にいいものですねぇ。
その後は写真こそ撮っていないが,周囲をぶらぶらお買い物。デザイナー集団がプロデュースした雑貨を多数取り扱うG.O.D.に行ったり,最大手スーパーマーケット「Welcome super market」に行ったりしておみやげを物色。私はゼミで配ろうと思ったおみやげのお菓子の他に,中国茶が好きなのでティーバッグの中国茶を3箱購入。ついでに好奇心から,「蛇舌王」という物騒な名前の漢方茶も購入した。そのあとホテルで飲んでみたのだが,感想は敢えて言わないでおこう。びっくりする味だった。ご興味おありの方,お声をかけてくださればおすそ分けします。こんなことを言うと,不味かったのでばらまこうと思っているのだろうと思われそうだが,決して不味くはなかったですよ。

文武廟

15時くらいまでゆっくり買い物をした後,いったんホテルに戻って荷物を置き,いよいよ香港島へ。行きは地下鉄で向かいました。海底を地下鉄が走るなんて,すごいわー。
まずは上環に位置する文武廟へ。台湾に行った時はみなさんが相手のいない私を憐れんで縁結びのお寺に連れて行ってくださったのだが,今回は特に恋愛に対するモチベーションがそれほど高くなかった上,博士課程進学後で勉学に対するモチベーションが上がっているということで,その名の通り学問と武術の神様を祀っているこちらを選んだ。

中国のお寺は,街中にいきなり極彩色が現れるのでびっくりする。その点日本は街並みにマッチしていると思う……のだが,やっぱり外国人の方々の目には日本のお寺も奇怪に映るんだろうか。
中は一応撮影禁止になっていた(撮っていた人は多かったが)ので撮っていないが,香港のお寺の名物,ぐるぐる渦を巻いたお線香が天井からぶら下がっていた。参拝の方式は台湾のと似た感じで,すごく長いお線香を何本か持って跪いて祈った後,祭壇に差すという感じ。地元の人々も何人か参拝していたのだが,ものすごく真剣に何周も回って祈っていた。ご利益ありそう!
実は私,今まで神頼みしたことはほとんどすべてが叶えられているという人間である。それではそんな祈願のプロ(!?)である私から,余計なお世話にも,この長ったらしい日記を読んでくださっているみなさまに,「願い事の叶う祈願法」についてアドバイスをひとつ。それは,「神様の気持ちになって考える」ということ。これに尽きます。例えば友達に異性を紹介してもらう時も同じこと,「いい人がいたら紹介して」では友達も困ってしまうが,具体的な条件を言ってもらえれば大変探しやすい。これと同じで,神様に祈る時はより具体的に自分の願いを述べることがポイントです。漠然と「いいことありますように」では神様も困ってしまいます。私も,今回はしっかり博士課程における目標を具体的に述べてきました。史学会で学会報告をすることができ,『史学雑誌』『歴史学研究』レベルの学術誌に投稿論文が採用され,そしてアイルランド(今のところTrinity College Dublinが希望です)への留学が叶いますように」。いぇーい。ちなみにこうした具体的な願いを頭の中で思い描くことによって,自分の目標も確固たるものになります。
その後はハリウッド・ロードとキャット・ストリートをぶらぶら歩いて(ディープ過ぎてまたしても口が半開きに),中環へ移動。

スイーツその6:滿記甜品

中環からヴィクトリアピークへ向かう前,IFCモールの滿記甜品(Honeymoon Desert)でひとやすみ。るるぶによるとこのお店は「クレープ状の皮でマンゴーとクリームを包んだ『マンゴーパンケーキ』で香港中の人々を魅了」したとのこと。実は上環で行こうと思っていたB級グルメのお店は閉店しており,飲茶に続いての閉店だったため,もはや私が行きたいところは閉店している宿命なのではないか,ここも閉店しているのではないかとびくびくしながら行ったのだが,無事にやっていた。よかった。
  
左から有名なマンゴーパンケーキ,ゆみこちゃんが選んだバニラソースのタピオカ(タピオカがなんかの卵みたいで気持ち悪い!),私が選んだ黒もち米団子のココナッツソースがけ海底椰子添え。
ここにきてついに私は亀ゼリーから浮気。食べていたらものすごくお腹がいっぱいになってきて,なんだこれはと思っていたが,それもそのはず,黒もち米ということは,結構な大きさのおにぎりを2つ食べたのと同じことである。しかしこちらも,どれもこれもとてもおいしくて,特に一世風靡したというマンゴーパンケーキは絶品でした。

ピークトラムに乗ってヴィクトリアピークへ


ピークトラム乗り場へ向かうバスはオープンデッキのダブルデッカーだと聞いていたので2人でうきうきしていたのだが,まさかの運行休止。まあまあ,ピークトラムに期待しましょう!ということで気を取り直して,トラム乗り場へ。ヴィクトリアピークにはマダム・タッソーがあるのだが,写真はトラム乗り場に置いてあったジャッキー・チェンの蝋人形。トラムはとんでもない傾斜を進んで,体にGがかかった。進むスピードといい体感Gといい,ジェットコースターが登る感じに酷似していて,いつか落ちるんじゃないかとひやひやした。
ピークに到着した後は,ゆみこちゃんが調べてきてくれた穴場スポット,ピーク・ギャレリアのテラスへ。ピーク・タワーはお金がかかるが,こちらは無料です!しかも人,いないです!要チェックです!と言いつつ,次回行く時にこっちが混んでいたら嫌なので,あんまり教えたくない。ここでこっそり叫んでおく。
……が,着いてみると前も見えないほどの霞みっぷり。その時撮った写真がこちら。

これ,まだビルが見えているだけマシで,着いたその時にはビルどころか,隣のゆみこちゃんしか見えなかった。そういえばまほこさんも,曇っているからヴィクトリア・ピークの夜景はあきらめたと言っていたなぁ。
しかし一筋の希望。風が吹いていた。風が吹くにつれてビルが見えたり見えなかったりするのに気付いた私たちは,もしかするとこれは,待てば海路の日和ありというやつかもしれない,と思ってちょっと待ってみる。すると!

最終的にここまで見えましたー!わーい!
私があまりにもはしゃいでいるのを見て,隣の欧米人グループが苦笑していた。あとは風の吹き具合によって,ビルが隠れたり見えたり。こちら側でシンフォニー・オブ・ライツがどのように見えるのかを検証すべく,20時過ぎまでここで過ごした後,いよいよ下山すべく,ピーク・タワーのトラム乗り場へ。
 
トラムに乗る前,香港式コーヒーというものを試してみようとカフェに入ってみる。私はコーヒーは基本的にブラック派で,カフェオレまでならまだ許せるのだが,とにかく甘いコーヒーが許せない人間である。しかしこちらでは,脱脂粉乳みたいなものを大量に入れたものすごく濃いミルクコーヒーが主流なのだとか。感想は,かなり独特な味であった。普通のカフェオレかと思っていたが,やはりちょっと味が違う。不思議な味。
  
下山後はすばらしい夜景を間近に見つつ,港へ移動。帰りは香港島九龍半島を結ぶスターフェリーを使います。このフェリーは通勤の足として使われているのだとか(それこそ,地下鉄が開通する前はこれしかなかったらしい)。我が郷里にて今まさに存亡の危機にある宇高国道フェリーを思い出した。航海時間,なんと7分。全面オープンで,フェリーというよりはボートみたい。楽しかった!
ちなみに,フェリー乗り場のテレビで,日本人ジャーナリストがタイの暴動に巻き込まれて死亡したという痛ましい事件の報道を見る(事件自体はその前の日?確か新聞で読んだ)。香港ではトップニュース扱いで,延々時間を割いてやっていたので,これはもう日本ではさぞかし大ニュースだろう,ホテルに帰ったらNHKを見てみようと言っていたのだが,いざNHKをつけてみると,栗原はるみが料理を作っていた。

糖朝食べおさめ(スイーツその7)

 
最後の夜なので,糖朝をリピート。迷ったけれども私はやっぱり,初日に食べて感動すら覚えた豚マメとモツの麺を繰り返してしまった。デザートには豆腐花を食べなければなるまいと思っていたのだが,マンゴーとタピオカも一緒に入った豆腐花を選んでしまう。豆腐花って,要するに豆腐なのね。皿が白く霞んでいるのは,「ドライアイスデコレーション」なるもののせいです。
いよいよ明日は帰国。ホテルに帰ってからは,テレビを見つつ荷物のパッキングなどをして,明日はもう出るだけという状態にしておいた。この時テレビ(NHK)では,アメリカはワシントンの高校生が平戸にホームステイするドキュメンタリーをやっていたのだが,その別れのシーンのBGMが嵐「とまどいながら」のインストゥルメンタル版だったので,今度からこの曲を聞くと香港を思い出しそうです。
ああ,しかしこの日の日記を書くのは疲れた!さっき文字数を数えてみたら,なんと7000字弱も書いていたようでした。お付き合いくださってありがとうございました。

*1:土曜日の9時からピーク・タワーでも行われているみたいです。