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Lough Derg

学校

がんばって起きて駒場の授業へ。アイルランドゼミ,今期は1940年代の詩を読むということになっています。この授業のおかげで,幅広い時代のアイルランド文学に触れることができてラッキーである。
今読んでいるのは前年度からおなじみ,Patrick Kavanaghの'Lough Derg'という詩。今日の範囲はなんだか情景描写が多くて,自分で読んでいた時には気づかなかったのだが,ディスカッションを通して様々なところにKavanaghらしい皮肉な目線が隠されていることに気づいた。でも,今回の詩は皮肉が皮肉に終始しているというわけでもなくて,ところどころ揺らぎみたいなものもあり,改めて詩人ってすごいなと思ったりもした。特にこの詩はカトリックの巡礼に取材した詩で,宗教観やらが如実に現れるのだが,決して一面的な理解を許さないあたり,感服に値します。
さて,授業後はしばらく駒場図書館で本を物色して帰り,昨日録画していた『素直になれなくて』を見たのだが,'Lough Derg'と比べてなんとまぁ薄っぺらいこと……いや,比較対象を間違っているといえばその通りなのだが,仮にも脚本は北川悦吏子でしょうよー。「恋愛の神様」でしょうよー。そもそも私はドラマフリークである割に北川作品があまり好きでないのだが,今回のは特に,ツイッターをきっかけにして交流が始まるが実は各人が深刻な問題を抱えていて……という,かなり「ありがち」な設定。しかもその各人が抱える問題というのも妙に深刻そうで,イメージソングに使われていたThe Ting Tingsの'Great DJ'が全然合ってないのである。フジのドラマではたまに妙な選曲がなされる(『アンフェア』の時のデスチャの'Survivor'とか)。ドラマの雰囲気からして『ラスト・フレンズ』の成功を再現しようというフジの戦略は見えるのだが,ラスフレの時のように伏線を回収しきれていない幕切れだけはやめてほしいものである。