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大人払い

余暇

授業の合間を縫って,各種代金の支払いに追われていた。年金,帰省のための高速バス代,果ては博士課程になってもなお「OG」の称号を得ることなく,未練がましく現役生の身分で所属し続けているサークルの年会費にいたるまで,実に様々なものを支払い,実に一般的なサラリーマンの給与1ヶ月分ほど(!)が数十分で消えていった。それもこれも,年金を1年分前納するなどという,ただでさえ物入りな4月に狂気の沙汰かと思われるようなことをやってのけたからなのだが,調べた限り1年前納の割引率が一番良いのだから仕方がない。私は米百俵を投資する人間なのである。毎月ちょみちょみと口座を蝕まれていくよりは,払う気になっている時に全摘出しておくに限る。こうしてわたくしは,齢24にしてようやく福祉国家を支える(?)人間となったのである。
しかしこんなことを口では言っているが,やはり支出は痛い。特にこれほどまでの額の支出は,私を呆然とさせてあまりある威力を持っていた。そのために私は本当に払う気なのかと期限の30日ぎりぎりまで悩み続け,結局支払ったのだが。ところが塞翁が馬とはよく言ったもので,用事があって研究室を訪れた時,助教さんに「あと,TAのこと」と言われた。「……ティーエー?」どうやらこんな私に,後期のTAをお任せいただけるとのこと。業務があるとは言え学振規定において許された数少ない副収入,ありがたいことこの上ない。そしてそもそも,私なんぞをTAに選んでいただいたこと自体,ありがたいことこの上ない。そうか,私ももうTAをやる学年なのか。そう考えると感慨深い。
こうしてTAへの就任というささやかに嬉しいことはあったものの,今日はその他にも,(明後日から帰省するため)スイーツ男子であるところの祖父へのおみやげに人形焼を買おうと本郷三丁目駅前の和菓子屋「千鳥屋」に入っ……たはいいものの店内には「ポケモン人形焼(4個入り)」しかなく,あきらめて出ようとしていたところへ店員のおばちゃんがお茶を持って現れ,「よかったらお茶飲みながらゆっくりご覧ください」と言われてしまったがために,せっかく淹れていただいたものを断るに断れずそのお茶をいただき,さらにはお茶だけごちそうになって帰るのもどうかと思われたため要りもしないどら焼きを買うなど,まったくと言っていいほど金運に恵まれない1日であった。このどら焼きは責任持って祖父に渡そうと思う。
ついでに今日は髪を切った。切っている途中,鏡に映る自分の髪型が東方神起ジェジュンのようであった。そうか,もう今度からジェジュンの切り抜きを持って行って「この人みたいにしてください」と言えばよいのか。