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夜は短し歩けよ乙女

読書

何だか最近平日に疲れていて,土曜日はあまり物事に集中できずに時間が過ぎて行ってしまう。今日も今日で,やるべきこととしてリストアップしていたものはいくつかあったものの,あまり捗らず終わってしまった。一日家にこもってそうしたノルマをこなしていただけなので,今日は最近読んだ本のことでも書いておく。

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

水曜のゼミの後先輩と話していて,先輩が講師として教えられている大学の講義で「非モテ」「リア充」について扱うということだったので,だったら森見をお読みになるといいと思います,特に『四畳半神話大系』は「非モテ」男子が「リア充」なキャンパスライフを得られない自らの境遇について延々とルサンチマンを述べる,というテキストで読めるはずです!と力説したのであるが,今回もその傾向は―『四畳半〜』ほどではないにせよ―割と色濃く出ている。『四畳半〜』も『夜は短し〜』も,主人公は「非モテ」とまではいかないかもしれないがとにかく「モテ」る方ではないと見え,ついでに友達もいない(少なくとも,少ないはず)。もっともこの物語において,主人公は「私」でありつつ,その「私」が想いを寄せる相手である「彼女」の物語であるというのが面白い。物語のそれぞれは『四畳半〜』にも増して奇想天外で,ここ数日でなんだか京都がファンタジーワールドのように思えてきた。
しかしそれにしてもこの女の子には感心しない。まず森見さん,髪の短い子が好きなのね,というのはさておき,なんか今回のヒロインは実生活で私が必ずや避けて通るタイプの,いわゆる「天然」である。私の経験則上,「天然」を自称する女の子は必ずや計算であり,自称せずとも「天然」に見える女の子の7割,いや8割,8割5分もまた計算であって,こういう子に付け込まれたら最後,やりたくもない突っ込み役(=引き立て役)に知らず知らず回らされるのがオチなのだが,この子もまたそのタイプであろうと思われてしまった。悪意なく人を振り回すというのは,割とタチが悪い。親指を握りしめる形の拳を「おともだちパンチ」と言ってみたり,何かあると「なむなむ!」とか言って祈ったりするような子,いないでしょうよ。しかしこういう子が好きなんですか,世の殿方は。ならば申し訳ないが,血も涙もなくその偶像を破壊しておこう。それは作りものである。「天然」を偽装した人工物である。願わくは皆様が,そんな悪質な女子に引っ掛かられませぬよう。「なむなむ」。