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僕はバカじゃないからね

つれづれ

ふとケーブルテレビを付けると,FCバルセロナエリック・アビダルがインタビューを受けていた。いやー,うまい。プレイじゃないですよ。プレイは当たり前ですよ。うまいのは彼のスペイン語です。アビダル母語であるフランス語とスペイン語は同じラテン語系で似ているし,習得にあたって少しは有利なんじゃないかとは思われるが,それにしたってこれはネイティヴ並みである。感心して見ていると,インタビュアーも「スペイン語がお上手ですね」と言い,どのようにして覚えたのかと質問していた。それに対するアビダルの答え。

  • 特別なことは何もしていません,すべてロッカールームで覚えました。僕はバカ(tonto)じゃないからね
  • それに私はどうやら物覚えがいいようです。

もうなんて言うか,情けなくなってしまいました。アビダルバルセロナに移籍したのは2007年,ということはどれだけ長く見積もってもスペイン語学習歴は3年であろうと思われる(違ったらどなたかご指摘ください)。その3年間で,これだけの会話ができるようになるまでに,彼はロッカールームでの学習しか要さなかったのである。それに比べてこの私。2年間,週2〜3回にわたってみっちり読解から文法から会話から授業を受けたというのに,しかも語学教育には定評のある東京大学教養学部の授業を受けたと言うのに,スペイン映画を見るときちょっとわかって楽しいとか,シャキーラの曲がちょっとわかるとかそんなレベルであって,スペイン語が使いものになるかと聞かれたら,当然ながら,なりゃしません。そしてアビダルはその上,「バカじゃない」ならスペイン語の習得など可能だと言う。muy triste(超悲しい)。
しかしなんというかこのインタビューは,外国語の習得という目標において,非常に励みになりました。本来,「バカじゃない」程度の知性を持ち,さらに必要性に駆られれば,外国語など「特別なことは何も」せず,「すべてロッカールームで」覚えたとしても十分覚えられるものだということを教えられた。ありがとうアビダル。今更は今更ですが,私も心を入れ替えてがんばる。ついでに彼は「夢は何か」との質問に,「世界中の家庭の食卓に毎日食事が並ぶこと」だと,ものすごく博愛主義的な答えをしていた。受け答えも紳士的でした。パーフェクトじゃないか。こんな人がいていいのか。
まったく関係ないが,留学した暁にはサッカーを見に行きたいです。本場の。おっとその前にハーリングか。いやしくもゲーリック・リヴァイヴァルなんて研究しているのだったら。でもサッカー見たい。