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軍隊・戦争・メインストリーム

学校

19世紀ドイツの軍隊・社会・国家

19世紀ドイツの軍隊・社会・国家

ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム (パルマケイア叢書)

ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム (パルマケイア叢書)

今日はドイツ史ゼミで発表する番だったのだが,テーマがジェンダー史的に見る軍隊とか戦争というもので,時代的にかするくらいしか接点のない私は,上記のような本で付け焼き刃して臨みました。『ナショナリズムセクシュアリティ』はちょっと専門的だが,『19世紀ドイツの軍隊・国家・社会』はとてもわかりやすく,また軍事史全体の潮流に関する史学史も載っていて親切なことこの上なかったので,ドイツ史の人だけでなくこれから軍事史をやろうと思うすべての人(特に学部生)は必読なんじゃないかと思う。もちろん私のような,なりゆきで軍事史をゼミ報告することになって途方に暮れる学生にも。
軍事をいわゆる狭義(戦略とか技術とかの面)に取ると途端に男性の領域になってしまうが,「戦争状態」にある時代,と取ればもちろんその中で女性も大きな役割を果たしている。また軍隊=「男らしさの学校」だが,その一方で兵役忌避など(=いわば非・男らしさ)の問題もあって,一面的理解はどうしても許されない。一種特殊なように見えて,いろいろと普遍的なものを持っている,とても面白いテーマだなぁと思われました。ちなみにこれをアイルランドに持ってくると,軍隊というより従軍(イギリス軍への)の問題が大きくなって,すると途端に「アイデンティティ」とか「自意識」といった問題につながってくるところは,個々の国の事情によって異なる面白い点のひとつです。