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感応連鎖

読書

感応連鎖

感応連鎖

女同士の世界というと,どうしてとかくねちねちした世界が描かれがちなのでしょうか。私自身女として女の世界に24年間と半年(全然関係ないけど今日でちょうど半年)身を置いた限りでは,女の子って怖い,と実感したことなんてほとんどないと思うのだが。例えば女の子は陰口を言ったりするから,陰湿に見られるのだろうか。しかし少なくとも私は「悪口言うなら面と向かって言ってよ!」なんて恐ろしいことは口が裂けても言えない。もし少しでも優しさがあるのであれば,どうぞ私への悪口は「陰口」に留めておいていただきたい。私のまかり知らぬところであれば,何を言ってくださっても構いません。ただしどうぞ私には知らせないで。そういう意味では中途半端な誠実さの方が恐ろしい。そもそもすべての相手と深くかかわろうなどと思うから痛い目に遭うのであって,各人に対して適切な距離を保ち,すべての人から好かれようなどと間違っても思ったりしなければ(私を嫌いなら嫌いで構いません,と割り切ることも必要です),女の世界はそれなりに居心地がいいはずである。これは女の世界だけでなく,社会との関わり方一般について言えることだろうとも思うのだが。
女同士のいざこざを好むのって,実は男の方だと思うのだが,どうもそれに乗っかる形で女性作家がこうした「女の世界って怖いんだよー」的な,なんというか「暴露趣味」とでも言うような作品をあまた発表するのはちょっとどうしたことかと思う。『グロテスク』やら『大奥』やらこれやら。みなさん,そんなに女の世界は恐ろしいですか,本当に?