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アール・デコ時代の工芸とデザイン

余暇

今日はアイルランドゼミでシェイマス・ヒーニーの詩の発表をしたのだが,昨夜その準備をしていたら予想以上に長くかかって,見るのを諦めていたサッカーに奇しくも「間に合って」しまうという事態になった。試合が始まったころようやく準備が終わり,そのまま見続けてしまうと5時半になってしまうので,まぁ前半は0-0で折り返しだろうと予想をつけて入浴したら,出てくる頃には既に2点も入っていたという仰天の状況。解説が割と冷静だったので,点数を見るまで気づかなかった。上述の通り今日はゼミ発表が予定されていたので,さすがに支障が出ない程度に頭のバッテリーを残しておきたかった私は4時半に諦めて寝たのだが,起きたら日本のGL突破が華々しく報道されており,睡眠不足にも関わらず非常に晴れやかな朝であった。駒場に行く前,渋谷でサポーターの騒ぎが見られることを期待したのだが,さすがに10時にもなるとみなさんお疲れのようで,渋谷には共産党の宣伝カーしかいなかった。段階を踏んでトーナメントを勝ちあがっていくスポーツというのは,観戦においてゆっくり夢が見られるのでいいですね。オリンピックだと,割と一瞬で勝敗が決まるものも多いので。

さて今日は6月に行きたかった展覧会の最後を飾る,「アール・デコ時代の工芸とデザイン」展を観に,国立近代美術館工芸館へ。本館というか,美術館には何度か行ったと思うのだが,工芸館は初めてでした。なんでも近衛連隊の本部だったようで,この素敵な佇まい。そしてさらに素敵なことには,東大生はキャンパスメンバーズだったかの恩恵を受けて,というのはまぁ都下の美術館においてはよくあるパターンだが,なななんと今回は無料でした。そもそも,正規の入場料も60円だったか(!)そこらの破格プライスだったのだが。
そしてさらに嬉しいことに,どうも穴場だったみたいで,お客さんがあまりいなかった。近代美術館でも工芸館は少し離れたところにあるので,わかると言えばわかるのだが。しかし都下の展覧会というのは,学生特権を利用して平日とかに行っているにも関わらずいつも混んでいるものなので,これは大変ありがたかった。ゆっくりじっくり,大好きなアール・デコにまみれて来ました。
アール・デコと言ってもタイトルにもある通り,今回の展覧会ではアール・デコはあくまで時代背景であって,したがってよくありがちな,やれラリックだ何だとヨーロッパの作家の作品を並べただけにとどまっていないところがとてもよかった。特に今回は日本の工芸に焦点を当てていて,それも柳宗悦とか著名な人々ではなく,(私が不勉強なだけかもしれないが)あまり知られていないような作品を多く紹介していたのもよかった。銀座三越のポスターとか,浅草新橋間の地下鉄開通のポスターとか,そこはかとなくポップでおしゃれであった。もちろん本家(?)ヨーロッパのアール・デコも負けてはおらず,直線と曲線の絶妙な構成が見事な,モダンな家具なんかも多く並んでいた。私はよくヨーロッパかぶれと思われており,まぁそれも全然間違ってはいないのだが,どっちかというと近代かぶれなのだと思います。
お金を払っていないのが申し訳ないほど堪能させていただいた後,少し北の丸公園を散策してから帰宅。ちなみに北の丸公園も初めてだったのだが,いわゆる「都心のオアシス」の中では文句なしの1位である。何と言ってもバカみたいに広くなく,さらに水があるのもよい。少し中にいただけで,ずいぶん落ち着きました。