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パラグアイ戦

余暇


負けてしまいました,日本。どうもスポーツ観戦に「集中する」ということが苦手なもので,ほとんどの場合何かやりながら片手間で観戦しているのだが,今回ばかりは手に汗握って観てしまった。PKの時など私まで思わず祈ってしまいましたわよ。日本チームが肩を組んで膝をついて固唾をのんで見守っている光景には,素直に感動した。まぁいつものパターンで,そういうのを白々しく見る人もいるんだろうなと思いつつ。
駒野を責める人は誰もいない,と繰り返し言われていたし,私も全くそう思うが,ただ当の駒野選手本人はむしろ責めてほしいんじゃないかなと(昨日『レイチェルの結婚』のレビューでも書いたが)思った。周りが駒野を責めること以上に,駒野自身が落ち込むことも許されないというのがまた厳しい現実なんだろう。今日明日くらい落ち込んだら,あとはおそらく無理やりにでも整理をつけないと,あるいは整理をつけたふりをしないといけなくて,たぶんその段階がもっとも精神的に厳しい。がんばってほしいです。
ところで,私にとって今回のW杯で最も印象に残った日本選手は,本田でも遠藤でもなく,中村憲剛でした。素人目にはボールの流れを変えていたように見えたのですが,気のせいでしょうか。無知にして今までよく知らなかったので試合後に色々と見てみたのだが,彼のプロフィールがまた,とても琴線に触れるものであった。何が素晴らしいって,これらの点ですよ。もうこれらの点だけで,中村選手の人となりが透けて見えるようです。

好きな女性のタイプ
趣味 読書,DVD鑑賞,ゲーム,子育て
特技・資格 特に秀でたものはありません
この世で一番好きなもの サッカー,妻,子ども
無人島に持っていくとしたら(3つ) 妻,子供,サッカーボール
もしサッカー選手になってなければ 何もできません

川崎フロンターレ選手・スタッフプロフィールページより引用。
何がいいってもう,まず女性目線から言えば好きな女性のタイプは「妻」だと言いきるところですね。奥様はお幸せだ。だって将来,自分の旦那が「好きな女性のタイプはキャサリン・ゼタ=ジョーンズ」とか言っていたらもうどうしますか。びっくりしますよ。また,趣味のひとつに「子育て」。もうこの時点で理想の夫である。その上,ダメ押しのように「この世で一番好きなもの」は「サッカー,妻,子ども」であり*1「無人島に持っていく」のは「妻,子供,サッカーボール」である(「子供」の表記が統一されないのは原文ママ)。いやー,仕事と家庭の輝かしい両立。もうここまでで十分であるが,さらにすばらしいのは「特技・資格」は「特に秀でたものはありません」,「もしサッカー選手になってなければ」,「何もできません」。よくありがちな根拠のない自信を微塵も感じさせない謙虚さ。でもこれがプロ意識というやつじゃないのだろうか。よい意味で自分の取り柄はサッカーと家族であると自覚なさっているんじゃないでしょうか,そしてそれは決して卑屈なわけではなくて,その2つに関しては誰にも譲れないというプライドがあるんじゃないでしょうか。いや,これって本当に素晴らしいことですよ。虚栄の市である世の中にあっては,なかなかできないことではなかろうか。中村選手とフロンターレには今後注目してみようと思います。えっ?ファジアーノ

*1:ちなみに私はほとんど同じ質問に,大学1年の時「東大,眼鏡,ルイ・ヴィトン」と答えたようです(ぶんちゃん証言)。18歳の私,カッケー。