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岡山〜常山

余暇

早朝に岡山駅に着いた。今日は今までの帰省で初めて,岡山駅に迎えに来てもらっていなかった。私は実家最寄りの(と言っても車で15分かかる)JR常山駅まで宇野線で帰る,という酔狂な計画を申し渡していたのである。ほとんどの場合は途中の茶屋町駅で乗り換えを必要とするのだが,早朝の時間帯ということもあって乗り換えもなく……ああごめんなさい,ローカルな話に終始しつつある。それではもう開き直ってローカルな話に終始してしまおう,というのが今日の趣旨である。

宇野線に乗って岡山に行くのは何度かあっても,宇野線に乗って岡山から帰るというのは久しぶりである気がする。というわけで写真まで撮ってみた。ホームの端のほうにひっそりと位置するこの哀感。車両は東京から払い下げのものであることも(元京浜東北線など)多い。人間で言えばさしずめ,現役の頃は東京の中央で敏腕ビジネスマンをなさっていた方が,定年を迎えて田舎に移住するといったところだろうか。どうぞゆっくりお働きください。こちらには各駅停車しかございません。

かくして列車は常山に着きぬ。もちろん無人駅なので,こんなシステムである。特記すべきは「使用済みの切符あるいは運賃をこの中にお入れください」であること。恐るべきどんぶり勘定。結果としてきせるが横行し,一時は車掌が着いたこともあったが,今回の様子を見るにそれはやめたらしい。電車の利用人数少ないですもんね。人件費の方がバカにならない。
 
駅を出てすぐのところに停まっていた軽トラの中,残されていたワンころを発見。とんでもなく可愛い。この世のものとは思えぬほど可愛い。おまけに彼女(そのあと出てきた飼い主のおじさんに伺うと,女の子だった)はきちんと「防犯パトロール」という役職まで持っているのである。働くわんこである。ただし,明らかに不審な私のような人間が近づいてくるのを見ても,警戒することなく左の写真のように尻尾を振り回して近寄ってきたところを見ると,防犯の役割がきちんと果たせているかどうかは怪しいのだが。それにしても長旅の疲れも一瞬にして癒える邂逅であった。