読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ふらんす物語:アヴィニョン編

余暇

イフ城に入れないので


今日はもともとマルセイユを観光するつもりだったが,休みのためマルセイユ観光のハイライトであるというイフ島*1の牢獄見学ができないとのことなので,急遽予定を変更。アヴィニョンに行くことになった。
写真はマルセイユ観光のつもりで撮っていた2枚。左はマルセイユにおける犯罪,右はビューポール(vieuxport,旧港)。とめてある自転車のサドルを盗むというのはよくある嫌がらせ的犯罪のひとつだが,マルセイユではサドル以外のすべてが盗まれるようです。力ずくです。

アヴィニョン


アヴィニョンは城壁に囲まれた街。いい感じです。

お昼は市中心のオープンカフェにて。「フランスめいたものが食べたい」という私のリクエストによって選んだ店だったのだが,結局メインにラザニアを頼んでしまった。写真はアントレ(!)で出てきた鶏レバーのサラダ。アントレでこの量。もう鶏レバーは半年分ほど食べた気がする。

Palais des Papes

 
さて,アヴィニョンと言えば……?アヴィニョンと言えば……?

そう,教皇のバビロン捕囚ですよ!はいこの問題がわからなかった人は教科書と用語集に線を引いておいて。
 
とにかく巨大な建物。中世の石造建築なので結構暗くて,ここにいたら憂鬱にもなるだろうと思われた。

そりゃ,中庭も作りたくなりますよ。中庭は明るいのでピースもしたくなります。

さて,これから捕囚されに行きます。

CREA特集記事「南仏を歩く」。
教皇庁の中は電話の子機のような形の日本語音声ガイドが無料だったので,それを持って聞きながら歩いたのだが,このガイドのマニアックさたるや尋常ではなかった。台所のように使われていた部屋では,ある晩餐会での食材の種類および数が朗々と読み上げられる始末(ほとんどが肉とお菓子。肉食系教皇)。

教皇庁の頂点に陣取った。今日から私が教皇よ。異端審問にかけられたら,いやかけられる前に,この発言は撤回します。
 
とんでもなく荘厳な大広間。柱がものすごく太い。

ラテン語の素養のまるでない西洋史の博士課程学生というのは,どうなんでしょう。
日本語ガイドのおかげで,なんと教皇庁をすべて見るのに3時間かかった。出た頃には17時前。えらいことである。

Sur le pont d'Avignon♪


さて,アヴィニョンにおいてもうひとつ有名なものはアヴィニョン橋。

ここでも子機のような形の日本語音声ガイドを用いたが,マニアックぶりは教皇庁の比ではなかった。一応「このポイントで何番の解説を聞け」という指示はあるものの,その地点に関係のある解説は少しで,あとは脱線(?)して歴史やら伝説やらについて長々と語りだす。10分くらいじっと立ち止まって聞いたら聞いたで,「○○についてもっと詳しく知りたい方は××番を……」という音声が入り,エンドレスである。

しかも橋の上は,立っていられないほどの強風が吹き荒れている始末。まさか踊っている場合ではない。
 
あら,この方は……
 
右の写真で私が立っているところからアヴィニョン橋を見ると,左の写真のようになります。なかなか立派な建築です。そして右の写真,まったく同じポイントでタイタニックごっこをやっているカップルがいた。そして私もやれやれと言われた(が,やらなかった)。写真の中に映っている「子機」こそが,私たちを圧倒した音声ガイドである。
ヨーロッパは日が長いので,20時くらいまで日が沈まない。夜は街中で見つけたかわいい魚料理屋さんでごはん。ワインが苦手であった私だが,こちらに来て1日ですでにワインに慣れつつある。喜ばしいことである。

*1:『岩窟王』の舞台のモデルになったとかいうところ