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だぶりん物語:巻き起こせA・RA・SHI編

余暇

今日はUniversity College Dublin(UCD)のアーカイブに約束を入れていたので行かなければいけなかった……のだが,傘がひっくり返るような強風と大雨であった。とはいえ約束は約束だし,アーカイブも見たいのでちゃんと約束通り行ったのだが,バスでは変なところに下ろされてずぶ濡れになりながら歩かなければならないは,文書館は寒いは,散々であった。

TCDに比べて,UCDは広いけれども面白みのない学校建築です。ただただ広い敷地の中に,体育館みたいな外観の建物がぼんぼん建てられている感じ。行ったことはないけれどもアメリカの(あまり歴史の古くない)大学とか,そんな感じである。一応19世紀最後にできた大学なので,歴史は東大と同じくらいあるはずなのだが。写真に載せたのはStudent Union Shopの前なのだが,なんていうか新しくなる前の駒場キャンパス東大生協を連想した。私の専門分野に一番近そうなのはこの大学で,とてもいい環境なのだが,ここにいても「ヨーロッパの大学で勉強しているんだなぁ私」(TCDの先輩談)という感慨は得られないかもしれない。

おそらくこのキャンパス唯一のビュースポットである噴水。上野公園風。ご覧の通りのとんでもない天気。

さてさて,HPの地図で見る限りだとジェイムズ・ジョイス・ライブラリーの近くにアーカイブがあるはずなのだが,アーカイブが見当たらない。アーカイブはどこ?アーカイブは……あった。「UCDにはとても充実したアーカイブがある」と聞いて来たのだが,アーカイブ,……小さいな。
表示の通りに進んで中に入ってみると,案の定アーカイブは小さかった。リサーチルームもワンルームマンションくらいの大きさで,まぁマイクロフィルムさえあればいいのだからそれくらいでいいのかもしれないにせよ,拍子抜けを余儀なくされる感じであった。そして充実していると噂のアーカイブには,見たところEoin MacNeill Paperくらいしか私の研究に関係ありそうなものはなく,それも写真禁止だったりコピーも高かったりするにも関わらずマニュスクリプトが7割ほどを占めていて,がんばってはみたものの,やはりお手上げであった。11時過ぎに行って閉館の17時があっという間に感じた。マニュスクリプトさえすらすら読めれば使えそうな史料はあったのだが,すべてコピーして帰るわけにもいかないし(ひとつのシリーズだけで軽く2万3万と飛ぶ計算),それでは厳選するかと思えば何が欲しいのかまったくわからなくなるし,最終的にはマイクロフィルム酔いするし,で今日はもう完璧な空振りであった。アーキヴィストに明日も来るかと聞かれたが,明日は14時から先生とお約束もあるし,来たところでまたマイクロの画面の前で茫然自失とするのが落ちだろう,と思ったのでやめておいた。明日はナショナルライブラリーとか,とにかく他のところにでも行った方がいいだろうと思って。
今夜はTCDの先輩にくっついて,京大から今ダブリンにいらしている先生とお会いする約束があったのだが,UCDは今日いわゆる「始業式」であり,おまけにこの雨だったので,待ち合わせに15分くらい遅れてしまった。今日行ったところはサフォーク・ストリートの「オニール(O'Neill)」。ここのパブごはんがとてもおいしいとのお話を先輩から伺っており,外食と聞いてぜひにとお願いしたのであった(のに遅刻するっていう信じられない話ね)。そういえば昨日の1916ツアーのローカンおじさんも小声で旅行客に教えていた。有名になりすぎると行けなくなるから,と。オニールのごはんは噂通りとてもおいしかった。やっぱり私はぶんちゃんにも言ったが,ラテンな食べ物もいいけどゲルマンな食べ物が好きです。肉と芋があれば事足りる!と言わんばかりの。マッシュポテトにフライドポテトにポテトチップスが一同に会して皿に盛り合わせてある,ってなかなかないですよね。こんなんだからジャガイモが取れなくなったら命に関わるんだよ,と思ってしまった。