読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

だぶりん物語:the last day編

余暇

今日はダブリン滞在最終日だが,朝からとても忙しかった。
10時半からルイ・カレン先生がTCDで私に会ってくださるとのことで,ではそのついでに昨日忘れた定期入れを取り返してこようと思い,あるかどうか聞くためにダブリンバスのオフィスに電話をすると今は「very early」なので昨日の忘れ物はまだ届いていない,14時にオフィスに来いと言われる。very earlyって,もう10時前ですよ!しかも14時からは私たちが使っている文法書の著者であられる先生とのお約束もあるというのに,そんなことを言われたら困る。せめてもう少し早くできないか,どうしても14時までに受け取れないと困るんだとがんばってみると,じゃあ13時過ぎに来いと言われた。Lost propertyのデスクはあてにならないので,カレン先生にお会いした後,昨日大変お世話になったEfficiencyのデスクに電話(もうEfficiencyデスクの電話番さんとはファーストネームで呼び合う仲である)。You are so luckyと言われながら,12時過ぎに取り返すことができた。

オコンネルストリートは治安が悪いからあまり通るなと言われ,そちら側には寄り付かなかったのだが,せっかくこうして来たのだからすこし寄り道。有名なジェイムズ・ジョイス像。帰ったらついに『ユリシーズ』読もう。ダブリンの情景が浮かぶことでしょう。
 
ゲーリック・リヴァイヴァルの聖地のひとつ,アビーシアターはなにやらやけにモダンな建物でがっかり。ショーン・オケイシーの『鋤と星』が上演中。知っていたら見たかったなぁ。
それからナショナル・ライブラリーのマニュスクリプトルームで史料収集をしたのだが,私が見たい史料はカタログに載っている番号はひとつのくせに,13冊ものノートから編成されているというとんでもないものであった。でもこれは写真に収めて帰りたいので,がんばって5冊めまで撮影。そうこうするうちに先生のお宅に伺う時間になったので,また後から来るから置いておいてくれと言い残し,あわててDARTのピアース駅へ。

ルアスが路面電車ならDARTはまぁ,普通の鉄道です。これでダブリンの公共交通機関は制覇した!

先生のお宅の最寄り駅。干潮のIrish Sea。

駅の表示はやっつけ仕事であった。
先生はこちらで「言語交換会(language exchange)」をなさっていて,3時間のうち1時間半は英語(またはアイルランド語),1時間半は日本語(先生が勉強なさっているため)を話すというものであった。今日は2時間しかなかったので,1時間英語+1時間日本語だったのだが,言語学者から言語を教わるというのはなかなか面白い体験であった。それは文法的にはOKだけどtoo formalだから口語のときはこうした方がいいとか,今日1日だけでいろいろな表現を教わりました。たまにアイルランド語まで入ったりもした。「調子はどう?」「まあまあだね」の「まあまあ」がアイルランド語で言えるようになった!帰りは先生ご夫婦もSt. Stephen's Greenまで出られるということで,先生の運転する車で市中心まで送っていただいた。ダブリンは路駐システムが発達しています。

先生が駐車なさったすぐ近くで見つけた,Oliver St. John Gogartyのプラーク
今ダブリンには何人もアイルランド史研究者がいて,19時からご飯をご一緒させていただく約束だったのだが,私はどうしてもナショナルライブラリーに戻ってノートの撮影を終えなければならなかったため,少し遅れて行かせていただくことにした。ずっと同じ姿勢でカメラを構えているので,肩が凝って仕方がなくなるは,最後の1冊でデジカメの充電が切れそうになるはで大変だったが,なんとかやりおおせた。今回は絶対に必要な史料というわけでもなく,史料調査の練習も兼ねてとりあえず撮っておくといったようなものだったが,なんとなくどんな具合かわかった気がした。地道な作業ですねぇ。しかも撮るだけでは終わらなくて,これを読むんだから。
かくして私は少し遅れて飲み会(先輩いわく「アメトーーク! アイルランド史芸人」)に参加。今日行ったのは,地球の歩き方にも載っている「サラマンカ」というスペインバル。パエリアがとてもおいしかったです。そして全員でワインを3本とサングリアをピッチャーで3杯空けたために,私はひどく酔っ払って朝5時頃まできつい状態であった。