読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

食べて、祈って、恋をして

映画


昨日,帰省前の忙しい時間を縫って見に行ったのだが,……個人的にはまったくダメでした。映画館で映画を見るのがとても好きなこの私が,上映中に少し寝ていた。食べて,祈って,恋をして,寝て。
これは私の個人的な価値観なのだが,どうも「自分探し」という漠然としたものがよくわからないのだ。「自分」を「探す」って軽々しく言うが,「自分」だなんて得体の知れないものを,どうやって「探す」のかと。それとも,得体が知れないから探すのか。だとしたらやはり,どうやって探すのか。それは1年やそこらの旅なんかで見つかるのか。ちなみに同じような理由で「自分へのごほうび」もよくわからない。「自分」が「ごほうび」に値することを成し遂げたかどうかは,もっとずっと後になってからわかるんじゃないかしらと(なので私の買い物や旅行に全く正当性はありません。悦楽が主な理由です)。ひねくれたことを書いているようなのだが,ただ単に,私には自分や自分の考えの何たるかがよくわかっていないのである。友人や周囲の人々が,私や私の考えを的確に言語化してくれるたび,すごいなと素直に感心する。
というわけなので私には,主人公リズの旅に出る理由もわからない上,その旅の目的地もひたすらの謎であった。以前はあったはずの食欲……,はいいとして,それを取り戻すためにイタリア?修行のためにインド(元彼ゆかりの地ではあるが)?はて?そして旅の果てに見つけた(?)ものも,正直に言ってありきたりだなぁ,という感じだった。しかし例えば『プラダを着た悪魔』や『セックス・アンド・ザ・シティ』において用いられていたような,アメリカ人が嬉々として外地(『プラダ〜』や『SATC』ではパリだった)に渡るものの,そこでの生活や憧れていた人に幻滅し,結局はアメリカに戻ってきて自分を再確認する,といったプロットを踏まなかったのは,新鮮ではあったが。