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ベチュアナランド

学校

テストとテストの合間にいきなり先週割り当てられたゼミの発表課題は,19世紀末のベチュアナランド(現在のボツワナ)をめぐる状況について。岡山を出て東京に行く時,私は自分が文化人類学をやりに行くのだと信じて疑わなかった。しかし今や,どういうわけだかアイルランドをやっているわけで,いま現在はめぐりあわせでボツワナなんかに想いを馳せている。人生面白すぎる,やっぱり。
筆者の方は結論を「『人道主義』とは言っても実際的な利害に裏付けされていたりする」と出していらっしゃったが,それはそれとして,私はそれよりも面白い問題がいっぱいあるのじゃないかと思えてならなかった。やっぱり何が一番面白いって,ボーア人という,「白人だけど,ヨーロッパの白人からは『白人』と認められない」みたいな,特殊な位置にある人たちのことです。アイルランド人はものすごくこの人たちに肩入れしていたようなので,私も研究者の立場から知らず知らず肩入れしてしまっているだけなのかもしれないけれど。この論文はイギリス側のことを書いているのでボーア人についてあまり触れないのは当たり前かもしれないのだが,それにしたって同じキリスト教徒のことを「キリスト教化の敵」と呼んだりするというのはえらいことだったはずである。白人が白人を差別するというの,単純な人種差別よりも奥が深い問題でございますよ。アフリカを見るのでも,黒人vs.白人の二項対立ですまされなくて,原住民,ボーア人のような入植して長い白人,在地宣教師団,それに在欧の俗人と,アクターが多層化しているのです。やっぱり19世紀末はやめられない。
しかし今日はゼミが2本立てで,しかも時間を空けずぴっちり連続していたため,13時から19時半までゼミに出席し続けることになった。6時間半って今まであったかしら?