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疎開します

つれづれ

予定を繰り上げて実家に帰ることにしました。食糧の買い占めだの燃料不足だの停電だの原発だの,東京にいることをこんなに心細く思ったのはこの7年間で初めてです。地震の当日,足止めをくらった時に偶然会った友達とは「明日行ってみたら瓦礫じゃったらどうしよ」「東京,『未満都市』みたいになっとるかもよ」などと笑っていたりしたが,瓦礫ではないものの,笑い事ではなくなってきた。こっちに来て,がらんどうのスーパーの陳列棚を見て,ようやく実感として不安になりました。非常時を痛感しました。
今日は出先で計画停電の実施を知り,帰宅してみたらもう停電が始まっていた。電気がないとあんなに真っ暗になるのね。東京でもこんなに星が見えるなんてと驚きました。また,電気が止まると同時に光だけでなく音も消え,車の走る音と交通整理の笛の音しか聞こえなくなって,それがまた不安を煽る効果をあげていました。懐中電灯を持っていない(!)ので,真っ暗がりの中,しばらくは手探りでがんばっていたのだが,インテリアのキャンドルの存在に気づいたのは我ながらお手柄だったと思います。女子の部屋にはいいものがあるもんです。月明かりと蝋燭の投げかける優しい灯りに心が和みました。そんなこと言ってる場合ではないんだけど。なんだか今回の震災では,普通に電車が動いていることや普通に食べ物があること,普通に電気がつくこと,そして何より普通に自分や家族が生きていること,普通のことが普通にできているということが一番幸せなんだなという当たり前のことに気づかされた気がします。これも,そんなこと言ってる場合ではないんだけど。