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声に出して使いたい岡山弁1:「めげる」

余暇

meshi cafe slow life… メシカフェ スローライフ

HOT PEPPERmeshi cafe slow life… メシカフェ スローライフ

高校時代の友達2人と,岡山は表町のおしゃれカフェでご飯を食べてきました。「北欧風インテリア」の,いかにも女の子が好きそうなカフェでした。膝掛けがあったりとか。「本日のデザート」が「豆乳ときなこのシフォンケーキと桜アイス」だったりとか。ちょっと不思議なのは,「女の子が好きそうなカフェ」で働く男の人というのは,どういう理由でその職場を選ぶのだろうか。実は男の子も,そんなカフェが好きなのだろうか。今日のお店にも,とんでもなく優しそうなウェイターさんがいらっしゃいました。
会うのはお正月以来だったのでいろいろ話したのだが,どうも私たちのいけないところは,各々が「聞かれるまで話さない」というところである。「○○ちゃんは?」「元彼に会ったよ」「ええっ何それ!?」という具合で。おかげで毎回楽しいが,もっとホウ・レン・ソウをきちんといたしましょう。
帰りはバスに乗って帰ったのだが,バスの運転手さんが途中でひとこと。

すいません,料金は手渡しでお願いします。両替機がめげとるんで。

これを言う運転手さんはとても申し訳なさそうであった。運転手さんが人柄の良さそうな人だったことにも感銘を受けたのだが,それ以上に私の琴線に触れたのは「両替機がめげとる」のくだりである。「めげる」……!こんなディープな岡山弁を久しぶりに聞きました。ちなみに「めげる」とは「壊れる」の意味。私も「壊れる」の方を使っているが(これは私が勝手に東京ナイズされたわけではなく,世代を経てディープな岡山弁が使われなくなっていることを示します),なんとなく「壊れとる」より「めげとる」の方が再起不能感が出ます。両替機,早く直りますように。帰宅してからというもの,「めげる」の語源を調べているのだがよくわからない。東京に戻ったらレッツゴー文学部図書館。そしてディープな岡山弁が琴線に触れるたび,こうしてこちらで紹介させていただくことにしました。名付けて「声に出して使いたい岡山弁」特集。もっと前からやっておくのだった。
それから,こちらの日記をご覧になって岡山弁に興味を持っていただいた方のためにこちら,岡山弁少女漫画「ぼっけぇLOVE」をご紹介しておきます。私は恐る恐るクリックしてみたものの,予想以上の恥ずかしさだったのでそれ以上見ていません。「ノリユキ君がでーれぇぼっけぇアイラブユー」「やっぱチョコは手作りじゃねーとおえまー」。特に「方言を話す女の子はかわいい」なんてアホなことをアホ面でぬけぬけと語っているアホな男性諸氏に見ていただきたい。全部の方言が博多弁とか京都弁とかああいう感じじゃないんですよね。ご期待に沿えなくて申し訳ないんですけど。決して「かわいく」はないことを明言しておきます。
しかし,ある程度の他者意識をもってしなければ,方言研究ってできないのではないか。自分もネイティブである方言を改めて見てみると,それはそれは気恥ずかしい。そういえば私の研究しているゲーリック・リヴァイヴァルの旗手たちもほとんどがロンドン生活を経験しているが,ちょっと関係あるのかもと思います。印象に過ぎませんが。