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恋文の技術

読書

恋文の技術 (ポプラ文庫)

恋文の技術 (ポプラ文庫)

全然本書の内容とは関係ないが,女の子が高いところに手が届かず背伸びをしている図に男性は弱いのだ,という情報を先日さる情報筋から得た。もちろん,そこで踏み台を使うことはできる。しかしそこで敢えて「届かなーい」と言うのだ,と。それが「隙」なのだと。女性のディスアビリティを生かせと。男性の力を借りなければ絶対にできないことなど,世の中を見渡して見ても実はほとんどないが,あと一歩がんばれば自分の力で何とかなることを敢えて頼れと。くだらないことで頼られることを男性は喜ぶものだと。なるほどなと思った。私なら確実に,黙って踏み台を探す。恋人と呼べる男性がいる時ですらそうだった。
さて本書の内容。森見の書く女性(特に,主人公の意中の女性)はとかく不思議な子が多い。

君は,彼女が「実験でお茶目な失敗をする」のが可愛くてならぬようだが,それは単なる不器用と準備不足が原因で,これは怠惰の証である。実験に失敗ばかりしている俺が言うのだから間違いない。「研究室の隅で物思いに沈みがち」な彼女の翳りある表情を讃えているが,しかし彼女は物思いに耽っているのではなく,何も考えておらんのだと俺は思う。(21頁)

今回は主人公(守田一郎)の意中の女性ではなく主人公の研究室の同輩(小松崎)の意中の女性(研究室の後輩)であった。小松崎がその女性に対して見当はずれな讃え方をするのに対し,主人公が辛辣に指摘するという一節。よかった。安心した。森見が本当に「不思議」で「天然」な女の子を好きなのかとばかり思っていた。わかってるじゃないですか。
森見作品の例にもれず本作も,笑えるディテールに満ち満ちています。誰か読みたい方は挙手をお願いします。お貸しします。
(もしいらっしゃればの話だが)私の泣くに泣けぬ延長保証の件で心を痛めてくださった心優しい読者の方のために朗報をひとつ。ダメもとで購入店舗に電話をかけてみたところ,延長保証システムはもともと「お客様ご自身で修理手続きを行っていただき,修理後にその明細をこちらに送っていただく」というシステムであったことが判明した。したがって,有償修理に出したまま,延長保証が適用される可能性が大きくなってきた。ヨーホー。スピーディーなシステムで大変素晴らしいと思います。一方,パソコンの方はメーカーにての修理ではないため,2週間前後かかるとのことであった。だいっきらい。そうかこういう時こそ,冒頭に書いたように殿方に頼めばいいのではないか?「あのねーパソコン修理に出したら2週間くらいかかるのー。でも2週間も待てないのー。だからってキーボードを外付けにするのは絶対嫌なのー。何とかしてー」。これって「隙」?