読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

宇宙兄弟13巻

読書

宇宙兄弟(13) (モーニングKC)

宇宙兄弟(13) (モーニングKC)

そういえば13巻,そろそろレンタル開始したんじゃないの,と思ってTSUTAYAの在庫を検索したのが,確か1日か2日頃。その時は在庫こそ「×」になっていたものの,返却予定は6日と表示されていた。よし6日に行こう!と思って安心していた。ふと嫌な予感がして,再び在庫を検索したのが5日。在庫表示は相変わらず「×」であり,かつ返却予定が11日になっていた!もうその時私が嘆き悲しんだことといったら。返却予定が11日ということは,おそらく(4月)29日から1週間の予定で貸し出されていたものを,借りてが早く読み終わったか何かで予定よりも早く返し,そして4日にこれまた1週間レンタルで他の借り手に奪い取られたのだ。呪うべきは私の認識の甘さである。なぜ予定より早く返ってくる可能性をもっと考慮に入れておかなかったのだろうか。さらにこれは個人的事由であるが,ちょうど研究室関係の仕事が終わるのが昨日だったため,『宇宙兄弟』13巻は「自分へのごほうび」にしよう,といつもより楽しみにしていたのである。今まで経験したことのないような虚脱感に襲われるとともに,もう私はダメだ,こうして人生のあらゆるチャンスもタイミングも逃してゆくのだ,とすら思った。悪いことに限って一事が万事と思ってしまうネガティブな癖である。しかし福音は突然訪れた。同じく『宇宙兄弟』を楽しみにしていた地元の友人が,TSUTAYAではなくGEOでこれを見つけてくれたのであった。かくして私は思いがけず,予定通り6日にこれを読めることになったのでした。友人には午後の紅茶をあげ,ついでにB'zのベスト版(DVD付き初回限定版)を貸すことによって厚く(?)御礼申し上げた。
さて前置きが長くなってしまったけれども13巻。相も変わらず明日への活力をいただける物語でした。T-38の飛行訓練,水中無重力訓練を経て,ついにアスキャン*1から正式な宇宙飛行士になりましたね。考えてみれば1巻から13巻まで,ほとんどの話は試験と訓練に彩られていた。これからどうなるんだろう。
それにしても,六太さんの人間のできていることといったら。この人,基本的にまったく人に対して悪意を持ってないんじゃないか。JAXAの宇宙飛行士試験の時も,「(現役宇宙飛行士の)弟からどんな問題が出されるか教えてもらえて有利だ」などと他の候補生から嫌味を言われながら「その手があったか」などと言っていたし,13巻でもT-38の操縦になかなか慣れられず弱音を吐きそうになっているところへ,「俺ができねーことをこのじいさん(教官パイロット)のせいにすんのも無粋な話だよな」などと考えていた。自分の不出来や不運を人や環境のせいにしなかったり,人の悪意をさらっと受け流せたり,今の自分があるのは周りの人のおかげだと知っていたりする人というのは,逆境に強いですよね。六太は成績こそあまりよくないようだが(ちなみに弟・日々人もそうだったようである),人間やっぱり最後にものを言うのは,「器」の大きさですね。何でもそつなくこなすことより,そちらの方がよほど得難いことなのではないか。同じアイルランド史をやっている先輩が,「私は輝かしい業績を残すよりも先に,まずは『私のような者でも周りの人の助力によってここまでできた』ということを示したいと思う」とおっしゃっていたのをちょっと思い出したりしました。

*1:って,astronaut candidatesの略でいいんですよね?明記されてましたっけ?