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まぶしすぎて目を閉じても浮かんでくるよ

ピアノの会

今日から五月祭,と言ってもすっかり学園祭などというものから縁遠くなってしまった。今年は学会と重なってもいないし,ちょうどいい具合に同輩id:taoizmと後輩あずまくんが連続して演奏されるとのことだったので,数年ぶりに聴きに行くことにした。いつもの工学部の講堂で聴くピアノはちょっと残響が早く消えがちなのが残念だった(もっと前に座ればよかったかも)が,お2人とも聴かせる演奏でした。沸き立つフェスティバルピーポーに怯えながら雨の中をはるばる聴きに行った甲斐があったというもの。
id:taoizmの『舟歌』は,箱根芦ノ湖で乗ったボートを思い出しました(ごめん,直近のボートの思い出が私のデータベースにはこれしかなくて)。ショパンを弾く時は特に,アマチュアの多くが著名なピアニストの創り上げた「自分のものではない」ショパンを模倣することに終始しがちなのに(特にバラードなんて顕著ですよね),彼はいい具合に自分のものにしているなという感じがした。海沿いで育ったくせにバルカローレのリズムが大の苦手な私は,この「小舟の心地よい揺れ」を表現することができないのである。私にとっての「ふね」はそもそも「舟」ではなくて「船」,宇高国道フェリーですもの!でもそう考えると芦ノ湖のボートも結構揺れてひやひやした覚えがあるので,もっと穏やかな小舟……どこで乗ったんだったかなぁ,帝釈峡だったかな(もういいや)。
あずまくんの『トロルドハウゲンの婚礼の日』,まず私は初歩的なミスを犯していたのだが,「トロルドハウゲン」は人ではなくて地名だったのね……。トロルドハウゲンさんの結婚式だと思っていた。違ったのか。恥ずかしい。そうとは知らず,ずっと聴きながらブリューゲルの「婚礼の踊り」を連想し,冷やかされたり胴上げされたりお酒を注がれる新郎トロルドハウゲン氏を想像していました。新郎トロルドハウゲン君は○○大学を優秀な成績でご卒業され云々。でもブリューゲル絵画の想像自体は間違ってなかったと思う。音響的な問題で高音が響かない中,綺麗に高音のメロディを歌えていてとても素敵でした。いいなぁ私もこういう「抒情小曲」っぽいの弾きたいなぁひさしぶりに,と帰りながら考えていて,そういえばメンデルスゾーンの『無言歌集』の楽譜があるのを思い出した。
演奏会のあとは一緒に来ていたりょーちゃんとあいちゃん,それに本日の演奏者のtaoizmとあずまくんと一緒にお酒を飲みに行ったのだが,よく考えてみれば五月祭のあとそのまま飲みに行くなんて流れ,なんてひさしぶり。しかもそのあと,徒歩1分のtaoizm邸(やっぱりおしゃれでした)にみんなでお邪魔するなんて情動的な流れ,なんてひさしぶり。そういえばサークルで集まるのもひさしぶりだったなぁ。こんなに少人数で集まるだけでP会愛が溢れ出して感動のあまりくらくらしているのだから,もう学年会など開かれようものなら脳梗塞でも起こしてしまいかねない。思いがけず,えらく幸福な週末でした。とりあえず,早く学年会やろう。