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テノリオンを少々

音楽

ちょっとした悩みがある。留学したらピアノが弾けないということである。留学先でピアノを入手するのもピアノを弾ける部屋を確保するのも,少なくとも行ってすぐは至難の業であろうことは想像に難くない。しかし言ってみればこれは「長期単身赴任」なので,どのみちいずれは日本に戻るのである。ピアノが弾けないことは寂しいけれど,ピアノを求めて奔走するのもあまり賢明でない気がする。どうするか,道は2つ。

  1. 楽器を弾きたいなどという愚かしい夢を捨てて博論に邁進する。
  2. 別の,持ち運びできる楽器を探す。

1はおそらく無理です。楽器を弾くことによって頭の調整をしている面も大いにあるので,楽器を捨てたらおそらく,博論も大したことできずに終わります。だとすると2に絞られるのだが,じゃあ何をやるんだという話。ピアノを弾いていたりすると音楽全般が得意であるように勘違いされることは多いのだが,そんなことは全くない。リコーダーはとても苦手でした。中学の音楽の時間に弾かされたギターは拷問でした。ハーモニカはいまだにどういう仕組みで音が鳴っているのかよくわかりません。吹奏楽部の見学に行ってフルートを吹いてみましたが,音はついに出ませんでした。弦もダメ,管もダメ,となると私は何をすればいいのか。
そう考えていてふとひらめいた。アイルランドなんだから,アイリッシュ・ハープというのはどうかしら(弦なのは棚に上げておく)。それにもし,私がお見合いをすることになったら「趣味はピアノとハープです」……完璧!!ただし先日,このもくろみをtaoizmに話すと,「それはもう,人間というよりは妖精に近いな」と言われた。
それからもう1つひらめいたこと。持ち運べて,弦でも管でもない楽器……電子楽器。

テノリオン!!
テノリオンというのは[http://www.yamaha.co.jp/tenori-on/interview/artist14/:title=リトルブーツが愛用していたりする]電子楽器です。これいいじゃない。表現の幅が広がりそうじゃない。私はデジタルどころかエレキさえほぼ未体験じゃない。こんなときでもなければ絶対やらないじゃない。ちょっと今はこちらに傾いております。ただし心配事は,私はメカに弱いということ(デモ映像を見てもどうやって演奏しているのか皆目見当もつかない)。それからアイルランドに電子楽器が似合わなさそうなこと(どうせならロンドンでやりたい)。そして釣書の記載が「趣味:ピアノ,テノリオン」になってしまうこと……「あ,あの,舞さんのご趣味は?」「はい,ピアノと,それからテノリオンを少々」「へ?てのりおん?」「ええ,たしなむ程度に」ピアノにハープを加えると人間より妖精に近いとのことだったが,ピアノにテノリオンを加えるとどんな印象になるのだろうか。