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博士課程学生の悲哀

ピアノの会

実は,いまだにわたしはサークルの現役会員なのである。今年も8月演奏会に出ようかなと思っていたりする。しばらく前から,そろそろエントリー開始の案内が来てもいいころだなと思っていた。しかし待てど暮らせど,来ない。そうこうしているうちに先日,7月定例会のお知らせメールが来た。それによると,7月定例会の内容はこうなっている。

1.八月演奏会当日の流れについて
2.八月演奏会プログラム折り込み作業
3.FP折り込み作業

これを見て,わたしは焦った。えっ,もしかして8演,もうエントリー締め切っているの?しかしメールを何度見直しても「エントリー開始」「エントリー締め切り」を告げるものはない。わたしにだけ届いてなかったんだろうか。あれっ。あれっ。心配になったわたしは副会長に尋ねてみることにした。
しかし,わたしはD2である。自分ではまったくそのつもりはないとは言え,どう贔屓目に見ても,「お局」を通り越していわゆる「大御所」である。対して,サークルの執行役員は2年生。いきなり「突然すみません,D2の者ですが,先ほどいただいた一斉メールについて」などとメールが来たらすくみあがることは間違いない。でもエントリーできるかどうかは重要な問題なのである。どうしよう。背に腹はかえられない。ごめんなさいごめんなさい,と思いながらメールを送った。副会長ひとりに送るのはなんだか可哀想な気がしたので,HP上のメールフォームからも1通送っておいた。するとその3時間後には書記から,翌日には副会長から,それぞれメールが返ってきた。案の定,両者ともかわいそうなほど恐縮していた。「ご心配をおかけして申し訳ありません(by 書記)」「今後エントリーのお知らせをもう少し早めに送るよう、役員の間でも気をつけます(by 副会長)」。結局,8演のエントリーはまだ始まってすらいなかったのであった。要はエントリーが始まらないうちから8演についての具体的な流れを決める定例会のお知らせを受け取ったので,わたしが勝手に早とちりしたのである。エントリーは無事に今日から始まったようであった。彼らはまったく気に病む必要などないのである。大変にかわいそうなことをしてしまった。ごめんなさいごめんなさい。
それにしても肩身が狭い。メール1通送るだけでこれでは,演奏会当日の肩身の狭さはいかばかりか。去年も相当肩身が狭かった。肩身の狭さをわかちあった後輩女子も去年卒業してもうサークルにいない(彼女は幸せにご結婚もなされたとか。おめでとうございます)。そう考えるとなんだか萎縮してしまって,まだエントリーできていないのである。まぁ,もうちょっとぎりぎりでもいいか……。少なくともここまで騒ぎ立てておいて「やっぱり出るのやめます」とは言えないので,どうせ最終的には出るのでしょうから。

男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる(平井弘)
焼肉とグラタンが好きという少女よわたしはあなたのお父さんが好き(俵万智

短歌の好み分析中。どうやらわたしは,瞬間でどきんとする作品が好きです。どきんというか,ひえっ,………ああ,びっくりした,まだどきどきしている,という感じの。そしてその「どきん」は,下の句に配置されている方が好きなようです。