読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

目先のこととその先のこと

余暇

なにかで極限状態にあるとき,もっと掘り下げて極限の向こう側を見たくなってしまうというのは,いつものわたしのマゾヒスティックな癖である。今日はピアノのレッスンで先生に暗譜を命じられた時,「すみません,録音させてください」と自ら申し出てipodを置き,最大限の緊張を味わうという奇矯な真似をしてみた。できるだけ本番に近い緊張の中で弾いてみたくてですね。作戦は大成功であった。手が自分のものとは思われないという,ザ・本番な心理を味わうことができました。PSS(Pre stage syndrome:変なところが気になり始める,今頃になって音のミスが見つかる,云々)も順調に出てきたことだし,今のところいつもと変わらぬ本番前であります。勝率5割のC判定といったところ。
帰りに南青山の行きつけのお香屋さんに行ってみたのだが,あっ,わたし今すごくおしゃれなことを言っているのでもう一回言っておこう,南青山の行きつけのお香屋さんに行ってみたのだが,今日はお休みであった。なんのために渋谷で乗り換えるところをわざわざ表参道まで来たのやら。

今は目先の演奏会に集中すべきなのだけど,そろそろ演奏会が終わった後のことも考えなければなりません。ということで先生には演奏会後の課題をいただき,帰宅後は論文執筆用に本を数冊発注した。ピアノの課題はラフマニノフ前奏曲32-12)とチャイコフスキー(四季の中からどれか:今のところ最有力候補は「トロイカ」)で,これはすぐにでも取り掛かれるのだが,問題は論文執筆用の本。'Estimated Delivery Date: September 2, 2011'とのこと。うわぁ,誓ってもいい,それまでに絶対にモチベーションが落ちている。文献やら論文やらへのアクセス効率がものすごく悪いことは,人文系研究者の最大の難点かもしれません。
ちなみに今日,20年のピアノ歴の中で初めて,先生が提示してくださった候補曲に対し「その曲は嫌です」と拒絶した。なぜならそれはラフマニノフのOp23-5だったからである。特に事情をご存知ない先生も「そうよね」とすぐにおっしゃっていらした。「下手に弾くとダサくなるのよね,このリズムが」「それにそれ,演歌みたいで」「そうそう!」しかしそこまで強力に記憶に焼きつく曲というのはあまりあるものではないので,わたしの人生においては重要な1曲と言っていいのかもしれない。