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秋が来る

余暇

日頃愛用しているお洋服メーカーから,少し前に「秋カタログ応募開始」「先行1000名様限定贈呈!」とかいう,なにやら騒々しいメールが来た。カタログって,販促のために無料で配り歩いてなんぼのもんでしょう,それを「応募」させてしかも「1000名限定」って何をとち狂っているんだ?殿様商売か?……と思いつつ,それでもそこまで鳴り物入りで配布するカタログとやらがどうしても気になってしまい(思うツボ),若干面倒臭い手続きを経て恐れながらカタログに応募させていただいたのである。
そして今日,そのカタログが届いた。なんのことはない,ただのペラペラの薄い小冊子であり,しかもなんか,とてもバカっぽかった。いや,わたしだってそこのお洋服を喜んで買って着ているわけで偉そうなことは言えないのだが,それにしたって,モデル,全部,口,半開き。目がどっか変な方向を向いているし。しかもオータムコレクションということもあってなのか,写真がほとんどセピアトーンで撮られていて,色映りが全然わからないのですけど……このカタログ,なに?自己満足?よくわからん。
というわけで,もう秋が来るのですねぇ。

リング (角川ホラー文庫)

リング (角川ホラー文庫)

夏の終わりに再読したのだが,そういえばこれも夏の終わりの話でした。初めて読む人はおそらく,貞子がテレビ画面から出てきてこんにちは,みたいなことが原作には全くなかったりするのに驚くのだろうと思われる。せっかく貞子まで行き着いたにもかかわらず,「呪いを解く方法は貞子の遺骨を見つけて供養すること」などという安易な結論に達するのも,どう考えてもおかしいですしね。原作は結構苦しいところや冗長なところが多々あるのを,映画で枝葉を切って見事うまいこと収めた作品の典型例みたいな作品です。
しかしVHSという媒体が絶滅危惧種になろうとしている今,この作品は,というよりこの作品のコンセプトはどのように次代へ受け継がれてゆくのだろうかということを疑問に思う2011年の今である。超能力者である貞子の念写によって作られる呪いのビデオテープ,というのがこの作品の新しいところであり凄みでもあったと思うのだが,これが例えば,念写によって作られる呪いのブルーレイ,とかだったらちょっと拍子抜けである。デジタル化社会はやはり味気なくもある。