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リストイヤー

余暇

復興支援コンサートを世界ではじめて開いたのは,なんとあのフランツ・リストなんだそうですよ。犬の散歩をしながら聴いていたFM岡山で仕入れた情報。帰ってからもにょもにょと調べてみたのだが,どうもそれは1838年のドナウ川氾濫の時のようですね。時にリスト,27歳。「リサイタル」という形式を確立したのもこの方なのですが,まるでアイドルのコンサートのようであったというのは有名な話。27歳,今で言えば嵐世代か。かっこよかったんだろうなぁ。
ちなみにわたしは,ラフマニノフと同様リストにも複雑な感情を抱いているのです。彼らの曲は「悔しいけど好き」です。「こんなのがいいんだろ」「こんなのが好きなんだろ」「これ作れる俺すごいよな」「これ弾ける俺もすごいよな」「俺の曲弾けるなら弾いてもいいけど,でも,え,それで弾けてるつもり?」って感じが滲み出ているのがなんというかすごく(ルサンチマン)。たぶんショパンと同じで,みんな弾きたがるし,腕の立つ人ならそれなりに弾くけど,弾けているのはごくわずか,その中でも弾いて人の心を動かせるのはさらにわずか,というような作曲家なのだと思います。思う,というのは自分でもまだ弾いたことがないので。
しかし今回初めてリストのことをちょっと調べてみたのだが,この人,チャラチャラしているだけかと思っていたら,なんか予想以上に面白い人ですね。予想以上というより,べらぼうに面白い人ですね。フェリシテ・ド・ラムネーの自由主義的カトリシズムへの接近とかを見るとハンガリーの人ですねぇという感じだし,音楽でも晩年には「無調を宣言」したり,やっぱり柔軟な人なのだなぁという感じがする。1811年生の1886年没って,19世紀のほとんどを生きた人なんですよね。そりゃ面白いわ。ちょっとリスト,改めてよく聴いてみようと思います(弾く気はあまりない)。