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忍野2011・1日目

余暇

毎年恒例の忍野行。富士急ハイランドへ行くのに浮かれる若い男女を大勢乗せたバスの中,ひとりで乗っているのなぞわたしとお婆さんくらいでした。
週末だったが,さしたる渋滞もなく河口湖駅着。ともちゃんが迎えに来てくれた車で,そのまま富士北麓公園で行われている旦那様のフットサル大会を観に行く。スポーツ観戦なんて,中学の時友達に誘われて行ったサッカー部の試合(わたしを誘った友達には意中のサッカー部員がいたが,わたしはその頃英検と漢検の取得に夢中になっていた)以来かもしれない!と心が湧き立ちました。昔わからなかった「女の子がサッカー部員に憧れる気持ち」が,25になってようやくわかった気がした。確かに花形選手はかっこいい。えー,でもこれはきっと,「普段では見られない真剣な眼差し」「スポーツという非日常」「スポーツ観戦のドキドキ」などが巧みに恋愛のドキドキに摩り替わる,いわば吊り橋効果的なものじゃないかと分析するのだが如何。そしてこんな風に頭で考えているわたしはきっと,この先もスポーツマンとのアバンチュールはないものと思われる。

しばらくフットサルを楽しんだ後,富士北麓公園を出て,お昼に念願の吉田のうどん(歯ごたえとお店のあまりの民家っぷりに驚愕)をいただいた後は,今回の旅の目的である青木ヶ原樹海……ではなくて,

鉱山で強制労働でもなくて,

西湖コウモリ穴へ。これはもちろん,コウモリポーズです。ちなみに「こうもりあな」という名所は近くにもうひとつあるのだが,そちらは「鳴沢蝙蝠穴」とすべて漢字表記。横溝正史,あるいは江戸川乱歩の世界です。
 
コウモリ穴の中ではうまく写真が撮れなかったが,想像を絶するアドベンチャーでした。ヘルメット着用もむべなるかな。足腰の弱い方は避けた方がよろしいように存じます。
コウモリ穴のお土産屋さんには珍奇なものが並んでいた。「デンチ」はついていません。「はろうキティ」。そしてなによりも「こちら」。

記念館らしきものも覗いてみる。コウモリ!コウモリ!日本はコウモリ天国!

コウモリ穴を出た後は,わたしのたっての希望であった幻の富士「六」湖,「赤池」へ。今年は2004年以来の出現であるらしい。観光地ではないので,見物客はみな車を路肩に停めて橋の欄干から下を覗き込むという危険な見物。しかもこの道路はトラックの交通量が多く,路肩の車はものすごく邪魔になっていて,クラクションが響き渡っているという剣呑なところであった。

この際富士五湖を制覇しよう!ということになり,赤池の近くの精進湖へ。
  

本栖湖では下部観光協会による居丈高な看板に出迎えられる。有能なガイドであるところのともちゃんが,この機を逃さず松本清張甲府在番」のあらすじを語ってくれる。ますます足がすくむ。ひとつだけ筆書きの「捨てるな」が静かな恐ろしさを醸し出し,空気を張り詰めさせている。捨てたら最後,山口衆によって生きて帰れぬようにされそうである。

人の世の恐ろしさをよそに,本栖湖は美しく緑色でした。
このあとわたしたちはともちゃんご夫妻の行きつけの焼き肉屋さんに行き,紅富士の湯でお風呂をいただいた後,ともちゃん宅へ帰宅。夜が更けるまで楽しく語らいました。