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駆け引きラフマニノフ

ピアノ

ラフマニノフの曲にそこまで入り込めないのはもともととして,ラフマニノフを弾くアマチュアやその演奏についても「あー,この人自分に酔ってるなぁ」くらいに思っていたのだが,自分でもついにラフマニノフを弾くようになって,しかもそれがようやく指が動くようになってきて,むしろ自分に酔ったら最後この人の作品は崩壊するのだな,ということがだんだんわかるようになってきました。感情が高ぶるようなメロディに敢えてデクレッシェンドの指示をつけるとか,逆にフェードアウトの直前にクレッシェンドを入れるとか,感情のままに突っ走ったらただの安い演歌になってしまうところを(ラフマニノフはメロディックなので「下手すると演歌」が多い),時に突き放すくらい客観的にコントロールしながら弾いてようやくちょうどいい。これは音の濃淡とか色彩,のそのまた上の(あるいは別の)次元の問題である気がします。この微妙な力加減,有り体な言葉で言うと「駆け引き」でしょうか。大盤振る舞いしたいところを小出しにするとか,控えめに出すとか,当然ここはフォルテでしょうというような期待の裏をかくとか。そしてそれこそ,色気の問題である気もします。もしかしてハタチ前後でラフマニノフをやっておけば様々な恋愛の失敗もなかったかもしれないとすら思ったりもするが,まぁそのあたりの前後はいまさら嘆いてもしょうがない。恋愛の失敗をラフマニノフの肥やしにしたいものです。もっとも「芸の肥やし」なんて高度な技が使えるほどに,私は料理上手でないのですが。
さて,ラフマニノフのOp. 23-6とOp. 32-12を来月の1月演奏会で演奏させていただこうと思っているのですが,問題が2つ。まずは今年中(31日23時59分まで)に投稿論文の下書きを終えようというノルマを勝手に作っているため,ピアノの練習ばかりしているわけにもいかないこと(当たり前だが)。そして2つめ,先ほどエントリーを確認しようと思い,ピアノの会の会員ページに行ってみたら,Op. 23-6しか登録されていなかったこと。演奏時間は2曲あわせての7分が確保されていたので大丈夫だとは思うのだが,とりあえず問い合わせてみよう。