読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アキュパンクチャー

健康

Acupuncture,すなわち鍼を初体験した。しかも学校で。
ここに至る経緯を何かのために一応記録しておくと(万が一同じような状況になった人のお役に立てるかもしれないし自分にまた同じことが起こるかもしれないし),やはり異国での生活はそれなりにストレスフルだったらしいということである。らしいというのは,実感としてそこまででもなかったが,身体に変調をきたした,という意味で。生理が3ヶ月ほども来ず,さすがにおかしいんじゃないかと思っているところへ夜中に妙な腹痛があり,いよいよまずいと思って学校の保健センターを受診すると卵巣炎の疑いありとのこと。それで次の日すぐに近所の産婦人科を受診して超音波検査をしたところ,結局(幸いなことに)何も異常は見当たらなかった。ついでに学校の保健センターでは血液検査もしたがこれも異常なし(唯一言うことがあるとすればカルシウムが足りないから乳製品を摂れと言われた)。なんといっても辛かったのは産婦人科に朝7時半(!)に行けと言われ,さらにその1時間前までに2リットルの水を飲んでおけと言われ(!!),さらに産婦人科に行けば行ったで飲んだ水の量が足りないからすぐには超音波検査ができない,待合室でもっと水を飲んで来いと言われて拷問かと思えるほど水を飲んだことである。しまいには水を飲みすぎて震えはじめ,受付の女性にお願いだ許してくれと言わんばかりにIsn't it enough?と聞いた(というかすがりついた)。そもそもこれが私の人生初の超音波検査だとは,悲しくて涙も出ない。超音波検査は妊娠した時に初体験したかったものだ。
……で,何も異常はなかったと判明した時に保健センターのコレット先生(女医なのでとてもありがたい)が提案したのがまずこのアキュパンクチャー,そして次にピルだったというわけである。私は普通に考えてピルを処方されるつもりでいたので面食らったのだが,コレット先生の考えではピルでの月経誘発は人工的なので基本的にあまり体によろしくない,まずは東洋医学を試してみるのがよかろうとのことだった。なんでも鍼は結構こっちで一般的らしい*1。そもそもacupunctureなどという単語自体初めて聞いたのだが,そういわれてみればこの単語のある看板,街のいたるところで見る。しかもなんと,学校に常駐のPhysiotherapistまでいるという。なんだこの学校,というかなんなんだ欧米。
しかしその時点ですでに私は一時帰国寸前であった。鍼は何度か続けて受けなければ意味がないし,そもそもそのうち生理周期も元に戻るかもしれないし,ということで,受けたければクリスマス休暇が終わってからにしてはどうかと言われていた。そしてクリスマス休暇も終わり,私の生理周期はまぁ以前のように数か月空いたりはしなくはなったのだが,それでもまだどうも不安定だし,なにより私は鍼を勧められて以来鍼が気になってたまらなかったので,今回の予約にいたったというわけである。
さて,大変前置きが長くなってしまったが,鍼は思ったより痛くなくはなかった。「全然痛くない」とよく言われるが,いや,針を刺す感触はしっかりあるし,痛みも注射ほどではないにせよ微かにある。なんでも婦人科系のツボは脚の内側(正しい名称がわからん)に密集しているとのことで,感心しているままにぶすぶす刺され,最後に頭頂に刺されて20分寝ろと言われた。鍼灸師の先生はたぶんアイルランド人(Karitaというお名前がどこのものなのか定かでない)だったが,きちんと丁寧に施術してくれ,しかもお灸まできちんと据えてくれるという手の込みよう。なにより学校でこのレベルの鍼が受けられるなどというのは驚異的と言わずしてなんと言おう。1回20ユーロなので,まずまずの値段だし。
これから数回通うことになる。まあまあ大変な経緯ではあったが,同時にまあまあ楽しんでいたりもする。しかしやっぱりホルモン分泌サイクルはきちんと正常に戻ってほしいものだが。それも含めて鍼に期待。

*1:そういえばSex and the city不妊治療の一環としてシャーロットが受けていた。