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Try and keep your head up to the sky

勉強

アイルランド語,中級クラスに入ってから全然ついていけない。
当然と言えば当然で,説明が全部アイルランド語でなされる(!)のだ。初めての授業はそりゃもう面食らった。(今もほとんどそうだが)目を白黒させつつ,先生がジェスチャー交じりに説明するジェスチャーだけをキャッチして指示通りのことを行うことしかできなかった。1時間経って休憩時間に入ったとき,涙目で先生のところへ行って「すみません,全然わからなかったので英語の説明を増やしてもらえませんか,あと例文はなるべく全部書き出してもらえませんか」と(もちろん英語で)お願いしたのでなんとか多少マシにはなったが,その屈辱といったらなかった。
そもそも中級に入るのも特にテストがあったりしたわけではなく,A1(完全初心者クラス)も一応終えたし,A2(学校などでアイルランド語の学習経験はあるが忘れた人向けのrefreshers' course)も大学で履修中なので,同じところで足踏みしていても仕方ないと上のクラスに申し込んだわけである。なので自業自得といえばそれまでなのだが,でも下のクラスに下げることはしたくない。おかげで実は毎週1回必ずみじめな思いをしていたりする。英語が思い通りに話せなくてもどかしいのとはもはや比べものにならない。だいたいこんなみじめな思いをすること自体,仮にも4年も日本で勉強してきた身としては本来あってはならないことで,だから余計にみじめになる。大げさなようだが,私のアイルランド語能力以外にもいろいろと否定された気になってしまうのだ。そしてそんな考え方をしてしまうことが私の精神的弱さであることも重々承知しており,で,また自分の弱さを眼前に突きつけられてしょんぼり,という負のスパイラルである。
しかしいろいろな面で私を救ってくれたのもまたアイルランド語であるのが事実なのである。たぶん私が今まで学振だのJASSOだのを取れてきたのはきっとアイルランド語のアピール力によるところが大きい。帰国時には指導教官からしっかりはっきり「日本で初めてアイルランド語がきちんと使えるアイルランド史研究者になるように」という旨のことを言われた。自分ができないからという卑屈な理由だけではなくて,この国のアイルランド語政策に対して私は大いに疑問があるし,またそれを支えるべきアイルランド語教育も全然ダメじゃないかと思うところ多々あるが,もはやある種のミッションと思ってがんばろう。という風に気を引き締めました。
あ,でもアイルランド語を流暢にしゃべるクラスメイトのみなさんはとてもよくしてくださいます。