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これはまあ お気の毒なこったよ

勉強

Alice Milligan and the Irish Cultural Revival

Alice Milligan and the Irish Cultural Revival

リサイタルが終わったあとは学校へ行って,この本にかじりついて目を通した。TCD図書館は連合王国アイルランドで出版されたすべてのものが所蔵される法定納本図書館であり,研究環境としてこのうえないのだが,その制度の一環としてArchival copy(保管用納本,とでも訳せる?),consultation only(館内閲覧専用=禁帯出)となっているものが多々あり,これもそうであった。メケメケ,ばっきゃろー,情無しのけちんぼ,とカウンターで美輪明宏を歌ってみても(みません)貸し出してくれるわけでもなし,すごすごと凍てつく図書館で読むしかないのである。もう本当に,暖房をどうにかして!
しかし本には面白いことがいろいろ書いてあった。特に面白かったのはこのアリス・ミリガンという人が自分の活動の中でタブロー・ヴィヴァン,つまり活人画を好んで利用したことについて,言語に頼らないタブロー・ヴィヴァンを用いることが彼女の信念である「アイルランド語母語でない人も関わることができる言語復興」を実現する手段だったのであるとしていたところ。ランタン・スライドの利用についての言及はほかにも多くあるし,まして劇は言わずもがなだが,タブロー・ヴィヴァンは初めて見た。あと,いきなりサルトルだのベンヤミンだの持ち出してくるのが駒場風であった。タブロー・ヴィヴァンにおいてアウラがどうこうとか(自分の研究にはほぼ関係ないのですっ飛ばしてしまいました)。
面白い本を読んだらおいしいものを食べたくなるこの習性はいい加減変えたほうがいいと思うのだが,今日もチキン・ビリヤニをテイクアウト(正しい英語はtake away)してしまった。とはいえフィッシュ&チップスとパッタイビリヤニくらいなのだから(全部5ユーロくらい),かわいいもんです。