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ケトルベルを抱いて翔べ

余暇

ケトルベルズとは大変に恐ろしくそして泥臭いロシア起源のフィットネスでした。その名が示す通り,ケトルベルというのは薬缶(kettle)のような形をした重石なのだが,それを様々な状態に持ち替えながらスクワット(なんてまだ楽な方)をしたりなどの下半身トレーニングと筋トレを交互に行うというもの。今回使ったのは6ポンド(だいたい3キロ弱)で,大きさもほとんど砲丸をひとまわりほど大きくしたくらいのものだったので,仮にも陸上競技部に属していた経験のある私は冷や冷やしっぱなしであった。砲丸を(砲丸じゃないけど)手に持ったままこんな不安定な体勢をとるなんて,当時であれば顧問にきわめて厳しく叱責されていたところである。しかも一連の動きを1回のクラスで3セットくらい行うので,最後には放心状態になった。その放心状態のまま,スカッシュレッスンが始まる時間までジムでエアロバイクを漕ぎ,それからスカッシュに挑んだところ,さすがに充電が切れたようでミスを連発する始末(まぁいつもだが)。己のキャパシティというものをよくよく理解して何事にも取り組もうと心に決めた。
しかしケトルベルズ,続けたら確かに立派なコサック兵になれそうである。独ソ不可侵条約が破れてスターリングラードの戦いが起こった際に傭兵バイトに応募できるよう(せっかくヨーロッパに住んでいるわけだし),連続受講してみるのもいいかもしれない。問題はこのクラスの値段で,1回あたり5.30ユーロも取るのである。人気だからと言って足元を見ている。入場に際して300円さえ支払えばすべてのクラスを受講できた御殿下時代を懐かしく思う。