読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

わからないことだらけでも

勉強

アイルランド語教室,相変わらずこのうえなく辛いのだが,クラスメイトがよくしてくれることに加え,緊張状態のせいか毎週2時間が飛ぶように過ぎることと,危機感を持ってアイルランド語を勉強できることは数少ない利点である。今までおおかた5年間ほとんどサボってきたのだから,全然できなくて当然と最近は居直ることにしている。クラスメイトの優しさも大半は「異国の地で果敢にアイルランド語に挑む日本人留学生」の物珍しさから来ていると思われ,いつまでもほとんど喋れないままだとクラスの足をただ引っ張る存在として疎まれだすことは火を見るよりも明らかなので,努力している素振りくらいはせめて見せておかないと。と思って最近はようやく休憩時間にアイルランド語でクラスメイトに話しかけるようにしている。5年目が終わろうとする今にしてというのが情けなくて仕方ないが,それでも大いなる進歩である。
あと,毎日ダブリンのどこかで必ず開かれている言語交換会にできるだけ参加しようと決め,今日もさっそく主催者にメールしてみた。金曜日,会場はテンプルバーのConnolly Booksという本屋。コノリーと言えば,近代史をやっている人間が真っ先に想起するのは19〜20世紀転換期アイルランドにおける社会主義の領袖にしてイースター蜂起で処刑(瀕死の重傷を負っていたため椅子に縛り付けられて銃殺という痛ましい最期)されたジェームズ・コノリーであり,そして私も例外ではなかった。コノリーってまさか。いやいやでもコノリーなんて別に珍しい名前ではないだろうし,まぁただのコノリーさんがやっている本屋だろう,と思いつつ,とりあえず場所を調べてみると,

……"Dublin’s oldest radical bookshop"?そしてしっかり「ジェームズ・コノリーにちなんだ店名です」と書いてある。やはり予感は的中であった。
さらにyelpページの紹介にはリンクが貼ってあったのだが,そこへ飛んでみると,どうしよう,めちゃめちゃ「党派的」*1なのが出てきた……パールティー・クマナッハ・ナ・ヘーリャン(アイルランド共産党)。"Its aim is to win the support of the majority of the Irish people for ending the capitalist system(アイルランド人民の過半数の支持を得て資本主義体制を終焉させることを目的とする)"と明言されていることだし,この日はヴィトンを持って行かない方がいいだろう。財布とパスケースは目に触れないようにしよう。誤解を避けるために言うと私は特に共産党に対して何の含むところもないが,お互いに嫌な気持ちになることは避けたい。そしてそもそも,会場の選択と会合の趣旨には特に関係がないことを祈る(ちなみに会自体を取り仕切っているのはゲーリック・リーグ)。

*1:宗派対立・党派対立は近代アイルランド史名物です。