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死ぬまでなんて嘘みたいなことを本気で思うのは

つれづれ

西洋に渡って初めてヴァレンタインデーを目撃しましたが,今日と言う日は本当にそこかしこでロマンティックな光景を目にしました。私の性分をよくよくご存知なみなさまならすでにご想像の通りかと思いますが,花束を抱えた男性の姿から様々なラブストーリーを想像しました。スーツ姿のビジネスマンが花束を抱えて歩く姿は言ふべきにあらず,やはり私の心をもっともときめかせたのは,ティーンエイジャーを卒業したてくらいのラフな格好の男の子が花束片手に一生懸命カードを見直している光景でした(最寄りのルアス停留所で目にした)。カードにはいったいどんなことが書かれているんだろう。初めての彼女に対しての"Happy Valentine's day"なのか,それとも意を決して想い人に"Be my Valentine"なのか。あの真剣な見直しから察するに,いや期待するに,後者な気がするな。後者であってほしいな。
ほくほくしながら私自身は文書館で史料調査という,なんとも味気ない恋人たちの日だったのであるが,夜は夜でまたストーリーが変わっていて面白かった。要は街に戻ってきてみると,花束を片手にいそいそと歩く男性から,それを受け取った女性へと主役が変わっていたというわけである。しかし皮肉というべきかなんというか,あまり大きな花束や凝ったものを受け取った女性は若干困り顔であり(でかでかと"Love you"と書かれたハート形の風船を持って恥ずかしそうに歩く人まで),バラ1輪を持った女の子たちが一番誇らしげであった。残念ながら私はピアノでしかお花をいただいたことがないが,彼女らの気持ちはちょっと,いや大いにわかる気がする。大きい花束は大きい花瓶に活けなければならないわけで,こと一人暮らしの場合は大層取扱いに悩まされるのだ。その点バラ1輪というのは,コップに活けたとしてもなかなか絵になるのである。
ひねくれたことを言うと,そもそも私はお花をいただくのがあまり得意でない(花にも好みがありまして)。それに贈り手としても,花ほどセンスの問われる贈り物もないし,また単なる自己満足に陥ってしまいがちな贈り物もまた,ないように思う。しかし好きな人から花をプレゼントされるというのはやっぱり,もちろんどんな花であっても,うれしいものだろうなと,今日の光景を見ていて素直に思った。婦人科系の不調も今日のときめきで改善されればよいのだが。
そして確か『ルールズ』によれば,たとえ意中の男性から花をもらってどれほど舞い上がったとしても,そんな高揚感はおくびにも出さず,ただ美しく微笑んで「ありがとう」とだけ言わなければならないそうです。今日想い人の反応がイマイチだった男性方も気に病むことはない,彼女はルールズ・ガールである可能性もある!(手のうちを暴露する女の敵)
今日の日記はあまりに日記としての用をなさないので,以下に今日ほかにやったことをメモしておく。

  • 聖ヴァレンタインの遺骸が収められている(らしい)カルメル会ホワイト・フライヤー・ストリート教会にお参り。縁結びにご利益があるらしい。素敵なご縁がありますように。
  • スカッシュレッスンで一緒のアリスと誘い合わせて,初めて個人練習でないスカッシュ。いやー,楽しかった。やっぱりスカッシュは1人でやるものではないですね!