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Introibo ad altare Dei.

読書

昨夜寝つけなくて,ipod touch青空文庫アプリ(i読書)でカフカの『城』を読み始めたら,面白くてどうしようかと思ってしまった。そのうち寝てしまったようなのだが今度はとても不安な夢を見て,なかなかカフカにとらわれた気分である。ちなみに私の本名で検索するとだいたい私が高校時代にカミュ『異邦人』の読書感想文を書いたといったような情報が出てくるので,お友達のみなさまの間では私にカミュのイメージがあるらしいのだが,実はその『異邦人』の前年は『変身』でも読書感想文を書きましたので,私にとってはカフカもとても(勝手に)親近感を覚える作家のひとりなのである。そして物語の面白さという面で言えば,正直言ってカフカの圧勝であった。あと,2年連続で不条理ものを題材に選ぶ高校生の私が今考えると少し心配でもある。
うれしい発見は2つあって,まずはもちろん『城』がとても面白かったこと,そしてもうひとつの発見は,私はどうやら平坦な小説を割と飽きずに読める方であるらしいということである(この場合の「平坦」は,一見したところという意味も含める)。『百年の孤独』も『細雪』も,読むのは全然苦でなかった,それどころかかなり好きな部類に入る。今回の『城』にしたって,ページ数では圧倒的に劣るけれども,この先の見えないだらだら感はなかなかである。あと付け加えると,どうも私はこのだらだら感に加え,全体を包み込む底知れぬ不安に弱いらしい。『細雪』はそうでもないが『百年の孤独』にせよ『城』にせよ,あるいは『ナイン・ストーリーズ』にせよ。そうしたことを総合すると,よし,やはり今こそ,

Ulysses (Oxford World's Classics)

Ulysses (Oxford World's Classics)

こちらに挑戦すべき時であるらしい。ちょうど最近研究の関係で第13挿話の「ナウシカア」だけ読んだところだったし,この勢いでいっそ読んでしまえ。と思ってついに買った。ただし買ったのは上の版ではなく,ペンギン文庫のAnnotated Student editionだが(Annotationなしで読むのは到底不可能と判断した)。
ちなみに,
Finnegans Wake (Wordsworth Classics)

Finnegans Wake (Wordsworth Classics)

こちらは見事に挫折中です。『ダブリン市民』から一足飛びにこちらにきた,私の無謀さと傲慢さを心から恥じるばかりである。