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くじけねーぞ

『棚からぼたもち』完コピ企画,無事終了。FBにアップロード。さぁみなさんの反応いかに。

実際やってみて改めてわかったことが3つ。まず,あのダンス,かっこよく美しく踊ろうと思えばいくらでも可能で(私じゃなくてハウスメイトがデモンストレーションしてくれました,もちろん),しかしそれを敢えて泥臭く必死に見えるように仕上げているんだなということ。4人は「キスマイのバックダンサー」などと揶揄されるが,逆に言えばダンス担当のような役割である分もちろんダンスは上手なわけで,加えてジャニーズで長年叩き込まれたアイドルスマイル,無意識にも美しく笑顔で踊ってしまいそうになるだろうに。そう思うとこれまで以上に尊敬。

次に,何かを納得いくまで仕上げるというのはやっぱり大変だということ。しかも複数人で作るのであれば,全員が納得するまでには相当な試行錯誤を必要とするだろう。現に我々も,全員が納得するまでに実に18テイクの撮り直し(!)を余儀なくされた。「ほぼ完成」から「完成」までに大きな飛躍があり,そこがなかなか埋まらないのである。なんというか,論文を書くのも同じですよね。「ほぼ完成」の域にとりあえず早く達しなければ。完コピは人生の縮図である(?)。

最後に,これはキスマイファンである私が勝手にじーんとしていたことなのだが,今回のコピー企画にあたり,メンバー人選にはちょっとしたからくりがあった。もちろんハウスメイトの女4人という上で,ニカちゃん役にはダンスもうまくムードメーカーの彼女,千賀君役にはこれまたダンスが上手で,かついちばん年下で控えめな彼女(残念ながら今回はエッセイ提出直前のため参加できず),横尾君役には長身な彼女,みやっち役は「担当」の私,という風に。しかしテイクを重ねれば重ねるほど,このキャスティングは本当に正解だったと思うばかりだった。特に横尾君役の彼女。そもそも彼女は10日ほど前までキスマイなどほぼ聞いたこともなく,私が『キスマイBusaiku』やらなんやらを無理矢理見せてようやくメンバーの顔を覚え,たまたま下位が多かった横尾君にいちばん「強い印象を抱いた」(←オブラートにくるみました)というので「適役」をあてがったわけで,そもそもこの企画自体にも乗り気でないし,役も気に入っていないし,という状態だったのである。それが練習を重ねるにしたがって,横尾君の長身を生かしたダンスはもちろん,歌い方や表情を本気で研究するようになり,歌詞とそこに含まれた感情を真剣に分析しはじめ(英文学研究者の職業柄),最終テイクの彼女はもはや横尾君本人に見えたほどであった。ソロパートの「自分たちを立ててくれる3人にはいつも感謝しているし力になりたいが,でも俺たちもこのままでは終わらない」という複雑かつ悲壮(?)な感じも見事に表情で表現しきっていたし。それになにより,彼女の歩みはそのまま横尾君の歩みにもつながるのである。最初やる気がなさそうだった横尾君。ファンに対する態度もかなり冷たかったと言われる横尾君。デビューが決まってからも努力するメンバーを内心見下していたと言われる横尾君。それが今や,彼は三枚目な役割も喜んでこなしているし,メンバーからは「キスマイの母」とまで呼ばれるほどに信頼されているし。ついでに私自身も,前述したとおりダンスが壊滅的に下手な上に覚えが悪いのもあって,ひとりでヘロヘロになるほど練習していたのだが,なんというか,ダンスが下手なジュニアの気持ちがよくわかったとともに,みやっちがMyojoインタビューで語っていた「いつも怒られた」「一生懸命やっているのに『ふざけるなら帰っていい』と言われた」「自分だけレッスン後に居残って練習していた」「不器用でローラースケートが上達するのもいちばん最後だった」などというエピソードを思い出した。要するに,私たちのこの急ごしらえの軌跡はそのままキスマイの軌跡にも思いがけずシンクロするものがあり(しかも役柄そのままで),私はもはや,ジュニア時代から長年育て上げてきたマネージャーのような気分で完成版を見たのである。もう達成感を超えて感無量であった。

実は私にとって完コピ初体験だったこの企画だが(それが舞祭組というのもどうかと思うが),いやー,すごく密度の高い疑似体験でした。ダンスが苦手なのでそういう楽しみ方とは当初から距離を置いていたのだが,ファンがやたらと振りを覚えたがる理由がよくわかった。