読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ため息よ歓声に変われ

現在セミナーの発表原稿を書いているのだが,初めての英語発表とあってなかなか苦戦している。

まず,やっぱり日本語での発表とはだいぶ勝手が違う。日本で発表する場合,最初に作るのはおそらくレジュメやPPTなどの発表資料であり,原稿はそれに沿ってメモ程度のものを用意するか,もしくは完全にアドリブで進めるかである(文系の場合,少なくとも西洋史の場合)。対してこちらでのセミナーや学会の発表と言えば,たいてい書き言葉の論文をただ読み上げる方式であり,レジュメを見るのは非常にまれだし,PPTもあればマシな方といったところ。そして,私は日本で学んできたせいもあるだろうが,この欧米方式がものすごく苦手なのである。この,完全な聴衆置き去り方式。しかもネイティブだからだと思うが,一文がやたら長いし。おそらく書き起こせば3行も5行もあるような関係代名詞や関係副詞をしっかり使った文章を聞いた時点で,私の脳と聴覚は結論部まで休止モードに入る。人にされて嫌なことはやってはいけないと教えられた。したがって,論文読み上げは絶対にやりたくないのである。

しかし,かといって口頭発表用の原稿を敢えて用意するとなると,「こなれた」「話し言葉の」「かといって砕けすぎない」英文を書く必要があり,むしろ論文を書くより難しい。何を隠そう,私はTAをやっていた時もちょっとした原稿を用意して前日には部屋の中で"OK everyone, next thing we're thinking about is...."とかリハを行っていた(この声がもし漏れていたらと思うとなんというか,もう,いいや)のである。そしてチュートリアルはもちろんその原稿通りには進まず,開始10分程度でプランBを考えなければならなくなるのだが。

ただ今回の発表は今後3度ほどの学会発表のプロトタイプでもあるため,ここできちんと準備しておけば後が楽である。そういうわけで,がんばります。ちなみに今私はウェリントンのPCメガネをかけて作業しているのだが,確かこれを試着したとき友人はこう言った。「あ,いい!なんかアメリカのドラマみたい」……アグリー・ベティだろう?それは。