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You're my shining star

今日はもう,真央ちゃんでしたね。完全に彼女の独壇場でしたね。昔決めたこの日記の方針として「時事ネタはできるだけ書かない」というものがあるのですが,そんなのどうでもよくなってしまうほど真央ちゃんでしたね。

彼女の演技を観ながら,いかに多くのことが「メンタル」のひとことで片付けられていたか(また自分も片付けてしまっていたか)をよくよく考えた。ここ一番というところで力を発揮できる精神力は確かに必要なものであろうが,もちろんそれだけでは決まらない。真央ちゃんのことを考えてみれば,彼女の精神力なんて,プレッシャーと昨日の失敗とでもう限界に近かっただろう。結果的に見ればその逆境の中であの演技をしたのは,それこそ精神力の強さの証左ではないかということになるかもしれないが,私はむしろ大ちゃんの時と同じ決意と達観を彼女の演技に感じた。フィギュアでもそうだしピアノだってそうだが,ハラハラせずに見られる人とそうでない人とがいて,真央ちゃんや大ちゃんは明らかに後者に分類されるのだと思う。そして私はなんとなく「ハラハラせずに見られる」ことの方を評価していた節があったが,今回それは違うとはっきり気づかされた感があった。ハラハラしながら見て,失敗したとしても大きな感動を与えられるのであれば,それこそ舞台に立つ人間に最も必要な資質である「華」ではないか。そしてそれは特に,オリンピックのようなアマチュア大会を観覧する人が一番求めていることではないか。人を惹きつける力というのは練習して身につくものでもない以上,難しいものである。現役続行かなどという声も一部でささやかれていたようだが,私は彼女の演技を観て,さらに彼女がインタビューに答えて言ったという「恩返し」という言葉を目にして,この人はこうして競技人生に幕を閉じたのだ,としみじみ思った。本当におつかれさまでした。真央ちゃんが次に進むステージも楽しみにしています。

それにしても許せないのはBBCである。番組表には「16:30~女子フィギュア」と書いてあったから楽しみにしてみんなでダイニングに集まったのに,実況の女性キャスターが「これから女子フィギュアが始まります」と言った直後,いきなりスキーハーフパイプが始まる。しかも「女子フィギュア」と言ったとき,リンクに入ってくる真央ちゃんが一瞬映ったのに,である。結局生中継されたのは最終組とその1つ前だけであり,真央ちゃんをライブで見ることはできなかった。そのあと真央ちゃんが驚異の点数を叩き出して1位に躍り出たという結果が出て初めて,慌てていかにも「とりあえず録画した」ものを放映するBBC。「それではマオ・アサダの演技をご覧いただきましょう」じゃないわ。なんとか見られてよかったが。おかげで我々は殺気立ち,「スキーハーフパイプなんかどうでもいいわ!」などと暴言を吐く始末であった(小野塚選手,ならびに他の選手にも本当に申し訳なく思っています。苦情はBBCまでお願いします)。

今日のタイトルはキスマイ『キミとのキセキ』より。「いつかささやかな君の夢が地上に舞い降りる時 誰よりもそばで僕が見届けていたい」とか「You're my shining star 明日を射す光」とか,珠玉の歌詞が詰まった名曲です。いろいろに読める曲だが,単純に「彼氏が引っ張っていく」のではなく「彼女/好きな女の子の夢を優しく温かく応援する」歌詞の謙虚さ/器の大きさも好き。エルヴィス・コステロの『She』を彷彿とさせるような。 「(夢の実現を)誰よりもそばで僕が見届けていたい」なんて,最高の口説き文句だと思う。この曲に関しては簡単にまとめたくないので,また改めて一稿設けようと密かに企んでいます。そしていつか自分の結婚式(があれば)で絶対に使いたいと思っている曲です。この私のささやかな夢を「誰よりもそばで見届けていたい」と思ってくれる人と巡り会いたいものです。